【不妊治療】人工授精のまとめ(費用や痛みなど)

人工授精(AIH)の費用や痛みなどまとめ

 

セントマザー産婦人科での人工授精1回目の時の一連の流れをまとめました。

 

 

人工授精とは

子宮内に細いチューブで直接精子を注入する方法です。

AIH(エーアイエイチ)とも言います。

 

精子が進む距離をショートカットして妊娠しやすくしますが、それ以外のメカニズムは自然妊娠とほぼ変わりません。

排卵の数時間前に行うのが最も効果的とされています。

 

通常、タイミング法を数か月試して結果がでなかった場合に、次のステップとして進みます。

 

正直、不妊治療を始めるまでは、人工授精と体外受精の違いもよくわかりませんでした。

人工授精というとかなり人の手が加わった印象ですが、むしろ自然に近い方法だと思います。「人工子宮内注入」とでも呼んだ方がしっくりきますね。

 

こんな人に有効

・片方でも卵管が通っていることが条件です。

先に卵管造影検査などで通過性を確認しておく必要があります。

卵管が閉塞している場合は、体外受精が有効です。

 

・運動率が悪い場合などに有効

のりを短縮してあげることで、元気なまま卵子にたどりつくことができます。

 

・女性側に抗精子抗体(精子を攻撃してしまう抗体)がある場合

 

痛みは

ほとんどありません。

しいて言えば、器具を入れる時に少し違和感があるくらいです。

 

費用は

1周期すべての診察で、22,000円ほどでした。

(排卵誘発剤、黄体ホルモン剤含む)

うち、人工授精だけの価格は17,000円ほどです。

人工授精は自費(保険適用外)です。

 

休日や時間外に受診すると、上記に加算されます。

 

ちなみに、不思議な話ですが、排卵誘発剤を使用した場合は診察(エコーなど)は保険適用となり、使用しない場合は保険適用外となります。

※どちらの場合も人工授精は自費です。

 

なるべく薬を使いたくない方もいると思いますが、上記のように保険適用にならないので、やや診察代は高くなります。

 

リスクは

排卵誘発剤を使用した場合は、卵胞が多数できてしまうことがあるため、多胎妊娠の可能性があります。

また、排卵誘発剤ホルモン剤を使用した場合は、副作用がでることがあります。

 

人工授精の妊娠率は

タイミング法とさほど変わらず、6~10%ほどと言われています。

 

一般的な流れ

生理5日目までに受診

子宮や卵巣の状態をエコーで確認します。

クロミッドなどの排卵誘発剤を処方されることがあります

 

卵胞チェック

卵胞の成長には個人差があるので、人によって指定される受診日は異なります。

私の場合は12日目の受診を指定されました。

卵胞の成長が遅い時は、何度か通うことになります

 

排卵日を特定するため、尿中LH検査(排卵検査薬)や、頸管粘液(おりもの)の検査をすることがあります。

 

人工授精

卵胞が十分な大きさに育ち、排卵日の予測がついたら人工授精をします。

排卵を促すために、HCGという注射を打つことがあります。

 

自宅採精がOKの病院もあり、その場合は旦那さんの来院は不要です。

ただし、採精してからなるべく早く病院へ持って行く必要があるため、遠方の方は大変です。

 

一方、必ず来院して採精しなくてはならない病院もあります。(私の通っているセントマザー産婦人科がそうです)

都合がつかずに来院できない場合はキャンセルとなってしまいます。

その場合は、あらかじめ凍結処理しておくと便利です。

病院によって異なりますので、確認が必要です。

 

排卵確認

人工授精の翌日もしくは翌々日に、無事に排卵したかの確認をします。

 

排卵していない場合は、もう一度人工授精をするか、タイミングをとるかのどちらかになります。

人工授精をもう一度するとお金がかかるので、タイミングを指導されることが多いです。

 

一般的に通院はここまでです。

次は、妊娠が確認できたら、もしくは残念ながら生理がきてしまった時に受診します。

 

人工授精後は特に安静にする必要はなく、普段通りにすごせます

 

黄体ホルモン補充

排卵の確認がとれたら、黄体ホルモンを薬で補充する場合があります。

私はヒスロンという錠剤を朝夕1錠ずつ12日間服用しました。

セントマザー産婦人科の場合

生理5日目までに受診

内診で、内膜の状態や前周期の卵胞が残っていないかのチェックを受けました。
とてもいい状態だったので、セロフェンという排卵誘発剤をこの日から朝夕1錠ずつ、5日間飲むことになりました。

また、採尿キットを渡され、11日目と12日目に計3回の採尿をするよう指導されました。

11日目自宅で採尿

15:00と23:00に自宅で採尿をします。

忘れないように注意が必要です!

アラームをかけて、忘れないように対策しました。

 

採尿キットには、あらかじめ

名前、採尿の日付と時間を油性マジックで記入しておくといいです。

採尿した後は書きづらいです。

 

12日目卵胞チェック

前日に引き続き、7:00に自宅で採尿します。
この日は内診で卵胞のチェックをします。

卵胞がまた小さければ、何度も卵胞チェックに足を運ぶことになります。


この日は右に26mmの卵胞がありました。

(内膜の厚さは聞きそびれました)
卵胞が十分に育っていたので、翌日の人工授精が決定しました。

すぐに夫に連絡をして、スケジュール調整をしました。

万が一、スケジュールの都合がつかずに来院できない場合は、人工授精をキャンセルをして、タイミング法に切り替えることもできます。


持参した尿で排卵検査をしてもらった結果、LH反応がまだ出ていなかったので、排卵を促すために、hcg5000を注射してもらい、帰宅しました。

 

13日目・人工授精当日

夫婦2人で受診しました。
まず夫が採精室へ行きます。

採精後、洗浄濃縮をするため、1時間はかかります。

旦那さんの出番はここまでなので、採精後帰宅しても大丈夫です。

(いちおうスタッフに確認しましょう)


その後、妻だけ呼ばれ、内診室で大きめの注射器のようなものを渡されます。

その中に、洗浄濃縮されたものが入っています。


注射器には夫婦の名前が書かれていて、まちがいがないかを確認されます。
取りちがえたらとんでもないことになるので、何度か念入りに確認されました。


まずはエコーで排卵していないかをチェックします。

まだ排卵前で卵胞は34mmにまで成長し、内膜も11mmと厚いので、予定どおり人工授精をすることになりました。


子宮の入り口を広げる器具を入れるときに少し痛みはありましたが、あっさり終了しました。

1分くらいです。
特に安静にすることもなく、 すぐ内診台から降ろされました。

排卵確認のために3日以内の来院を打診されたので、翌日に受診することにしました。

なるべく正確に排卵日を特定したかったからです。


ちなみに、帰宅後夕方から、下痢のような腹痛と右下腹部が猛烈に痛み、夜中まで苦しみました。

←hcg注射の副作用なのか、排卵痛なのか、結局わからずじまいです。 

14日目排卵確認

人工授精翌日、排卵確認に行きました。


卵胞らしきものは見えますが、シワシワして腹水も見られるので、排卵済みという診断でした。

この日から着床を助けるための黄体ホルモン剤ヒスロンを1日2錠12日間の服用することに。


生理がきたらまた5日目までに、こなかったら生理予定日1週間後くらいに通院するよう指示がありました。

まとめ

タイミング法とほぼ同じ流れです。

痛みはありません。

旦那さんのスケジュール調整が必須です。

 

 

次回記事「腹腔鏡検査の概要」はこちらからどうぞ! 

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