【不妊治療】痛みや費用は?卵管造影検査の流れ

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セントマザー 卵管造影検査



 

セントマザー産婦人科の初診時に、初めて卵管造影検査を受けました。

 

不妊治療をする上で、卵管の状態を知ることは非常に重要で、避けては通れない検査です。

ただ、「痛い」という感想を多く耳にしますので、不安に感じる方もたくさんいると思います。

実際に私が受けた時の体験談も併わせて、まとめました。

 

 

 

どんな検査?

卵管に造影剤を流し、レントゲン撮影をする検査です。

この検査では卵管の通過性を調べることができます。

卵管が閉塞していると、自然妊娠が難しくなります。

また、せまくなっていると、子宮外妊娠の原因にもなります。

 

卵管造影検査は、卵管の「お掃除効果」があり、検査と治療を両方兼ねています。

検査後は「ゴールデン期間」と言われ、およそ3~6ヶ月間は妊娠しやすくなります。

 

 

卵管の検査には他にも「通水検査」といって、卵管に水を流す検査もありますが、

左右どちらの卵管が閉塞(もしくは狭搾)しているかまではわかりません。

卵管の状態を把握するためには、卵管造影検査の方がより適しています。

 

 

副作用

稀に副作用が出ることがあります。

気分不良、血圧低下、吐き気、造影剤へのアレルギー反応などがありますが、

これらは一過性のもので、自然に改善します。

 

ちなみに、以前、卵管造影検査を受けてアレルギーを起こした方は受けることができません。

 

 

検査にかかる時間は

5~10分くらいです。

私の場合はなかなか通らなかったのですが、それでも15分ほどで終わりました。

 

 

痛みは

卵管がつまっていない場合はまったく痛くないそうです。

つまっている時は、造影剤が卵管を押し広げながら進んでいくので、痛みを伴います。

 

私の場合、重い生理痛といったかんじでした。

痛みの感じ方には個人差があるようです。

 

また、造影剤の種類(水性か油性か)によって痛みは異なります

水性の場合は粘度が低いので、比較的痛みは軽いようです。

油性の場合は粘度が高いので痛みは強く出やすいですが、卵管を拡張する効果が高く、妊娠率は水性よりも高くなるという研究結果が出ています。

どちらを使用するかは、病院によって異なります。

 

私は両方チャレンジしたことがありますが、

油性の方がやや痛みが強かったです。

isohiyo-wantbabysooner.hatenablog.com

 

ちなみに、今回記載している体験談は、水性の造影剤を使用した検査です。

 

注意点

クラミジア検査で陰性であること

卵管造影検査を受ける際には、クラミジア検査が陰性、もしくは治療をして完治していることが条件となります。

クラミジアに感染した状態で卵管造影検査をしてしまうと、造影剤とともにクラミジアが卵管まで広がり、感染を拡大させてしまう恐れがあるからだそうです。

 

私の通院しているセントマザー産婦人科では、

1年以内に行ったクラミジア検査が陰性であること

クラミジア検査の結果がない場合は、感染拡大のリスクについての夫婦の同意書提出

が、検査の必須条件となっています。  

 

生理終了直後、もしくは避妊した高温期に受ける

レントゲン撮影なので、妊娠している可能性がある時期には受けることができません。

一般的には生理終了直後が望ましいようですが、避妊をして妊娠の可能性がなければ高温期に受けることもできます。

 

 

費用は

基本的に保険適用です。

ただし、検査で使用するカテーテルなどの器具は一部自費となります。

 

私の場合はだいたい4,000円ほどでした。

 病院によって異なりますので、確認しましょう。

 

持参するもの

保険証

ナプキン(検査後に多少出血の恐れがあるため)

同意書

 

 

検査の流れ(セントマザー産婦人科の場合)

1.レントゲン室へ

時間より少し早く名前を呼ばれ、看護師さんとともにレントゲン室へ移動します。

着替え部屋で下着だけの状態になり、術衣をはおります。

 

直前に下着をとり、寝台にあおむけになります。
足を肩幅に広げてヒザを立てるよう指示されました。
いちおう下半身に毛布をかけてくれたので、

恥ずかしさは半減しました。

 


カーテンとかはまったくなく、予想以上に先生の顔と下半身の距離が近く、とても恥ずかしかったです。
内診室よりさらに恥ずかしい体勢で検査は進みます。

 

2.いよいよ造影剤を注入

先生から
「緊張してると思いますが、そんなに痛い検査ではありませんよ。お話しながら進めるので、リラックスしてやっていきましょう!」と言ってくれました。

気をまぎらわせるためか、常にお話をしながら

検査が進みました。


前処置で、器具で子宮の先をつかむときに一瞬痛みがありました。

でも、痛いポイントできちんと声をかけてくれるので、安心してゆだねることができました。


いよいよ造影剤を注入していきます。
先生から、ゆっくり息を吐いて呼吸するよう指示されました。

その後、検査が終わるまで、深呼吸をして痛みを逃しました。


少しして生理痛のような鈍痛がやってきましたが、まだ我慢できる範囲でした。

 

3.バルーン処置と造影剤を追加

先生の様子から、どうやらうまく進んでいないことが感じ取れました。


「うーん、造影剤が左右とも進んでいかず、戻ってきますね。

バルーンという器具を入れて、造影剤が外に漏れて来ないようにします。少し痛いですが、がんばりましょう!」

 

看護師さんと2人がかりでバルーンを挿入。

バルーンを入れること自体はそんなに痛くはありませんでした。


そして再び造影剤を注入。
…やはり苦戦している様子です。
「左右ともに通らないのですが、この検査は卵管のつまりを取る治療も兼ねているので、もう少しがんばりましょう!」
先生の言葉から、絶対通してあげたい!という熱意が感じられほっこりしました。

 

4.苦労した末に通過

おそらく造影剤を追加して、圧を強くかけたのだと思いますが、やはりなかなか通らない模様。
生理痛のような痛みが強くなりましたが、

普段の生理痛がひどいので、我慢できました。しばらくしてやっと、
「左右ともに通りましたよ!卵管がつまっていたことが不妊の原因でしょうね」
という言葉をかけられました。


「痛かったでしょう?」と先生に聞かれましたが、終わってみれば
多少痛みはあるものの我慢できる
という印象でした。

一生懸命とおしてくれて、先生には本当に感謝です。

 

5.検査結果の説明

終了後、着替えて検査結果を聞くために、面談室へ行きました。

 

卵管造影のレントゲン写真を見つめ、
院長はしぶい顔をしています。

 

卵管は通ったのは通ったのですが、院長の雰囲気からしてあまりよくない結果らしいことは伝わってきました。


説明によると、卵管が肥大して写っていて、あまりよくない状態とのことでした。
「この状態だと妊娠できない!」
ときっぱり 。
「原因をはっきりさせるためにも、腹腔鏡検査を受けるべきだ。腹腔鏡検査の結果をうけて今後の治療方針を決めるほうが効率的だ」

と言われ、腹腔鏡検査を受けることが決定しました。

 

まとめ

・痛みは我慢できるレベル

どうしても我慢できない場合は、途中でやめることも可能です。

無理はしないようにしましょう。


・心を無にする

検査中、息をゆっくり吸って吐く呼吸法に意識を集中していたら、痛みがまぎれました。

ぜひ試してほしいです。


・(セントマザー産婦人科の患者の場合)

空きがあれば予約なしでいきなり卵管造影検査をすることもあるようです。

卵管造影検査を受けたことがない人・受けて1年以上たつ人は、初診は生理3〜5日目で行くのが効率的だと思います。