【不妊治療】卵巣年齢をはかる!AMH検査

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AMHをご存知ですか?

AMHとは、卵子の在庫の目安になるホルモンのことを言います。

不妊治療を進める上で、非常に重要なポイントとなります。

 

私は、人工授精6回目の治療中に、先生から勧められてAMH検査を受けました。

結果として低AMHが判明し、体外受精にステップアップする決心を固めました。

私の不妊の原因のひとつは、どうやらここにあったようです。 

 

今回はそんなAMH検査についてまとめました。

 

低AMHが判明した時の診察の様子は、こちらをご参照ください。

isohiyo-wantbabysooner.hatenablog.com

 


 

 

AMHとは

 アンチミュラー管ホルモンというホルモンのことです。

通常、「AntiーMullerian-Hormone」の頭文字を取ってAMH(エーエムエイチ)と言います。

 

卵子の在庫数の目安

AMHは、卵巣の中でこれから育つための準備段階にある卵胞が分泌するホルモンです。

ですので、AMHの数値が高ければ、今後たくさんの卵胞が育とうとしている、ということがわかります。

数値が低ければその逆で、発育予定の卵胞が少ないということになります。

 

卵子の数は生まれた時から決まっていて、増えることはありません。

そして、卵巣の中の卵子は、年齢とともに減っていきます。

卵巣の中の卵子の残数が少なくなってくると、AMHは必然的に低くなってきます。

ですので、卵子がどれだけ残っているかを示す指標になります。

 

排卵誘発方法に影響

AMHは、排卵誘発をした時の卵巣の反応性も示していると言われています。

 AMHが低いと、そもそも育つ予定の卵子が少ないので、強い誘発をしても卵巣に負担をかけるだけになってしまいます。

逆にAMHが高い場合は、卵子は育ちますが、育ちすぎて卵子ひとつひとつの質が下がってしまうため、誘発の強さを調整しなくてはいけません。

ですので、体外受精においては、AMH検査の結果を踏まえて、その人にちょうどよい誘発方法を決めることが多いです。

 

体外受精前には、必要不可欠な検査と言えますね。

 

AMHが高い場合、低い場合

AMHは卵巣の余力を示すものではありますが、低いからといって必ずしも妊娠できないということではないようです。

なぜなら、妊娠にとって一番重要なのは、卵子の質の良し悪しだからです。

AMHは、あくまで卵子の在庫数を示すというだけで、卵子の質を示すものではありません。

 

また、AMHは高ければいいというものでもありません。

高すぎる場合は、多嚢胞性卵巣症候群の可能性が高く、これもまた不妊の原因となります。

 

卵巣の手術でAMHが低くなる場合があるらしい

卵巣を手術することで、卵子を失う可能性があるようです。

どんな手術をするかで変わってくるようですが、不妊治療中はできるだけ卵巣は触らない方がよいと考えている先生もいらっしゃいます。

ですので、妊娠を望む場合、卵巣の手術は慎重に、かつ必要最小限にした方がいいようです。

 

私は腹腔鏡検査で卵巣嚢腫をつぶしてもらいました。

私の場合は、検査前から生理周期が短くなるなど、すでに卵巣機能が低下している兆候があったので、手術による影響ではなく、もともとAMHは低かったのだと思います。

 

検査方法

血液検査です。

自費で約6,000円です。

検査結果は2週間ほどで出ます。

 

私の場合

低すぎる数値

AMH数値は0.76でした
36歳の平均値は3.06なので、ずいぶん低い数値が出てしまいました。

 

この0.76という数値は、45〜46歳の数値とのことです。

「36になったばかりなのに卵巣年齢は10歳近くも上!?」
ショックすぎて言葉を失いました。


ここ2年で生理周期が急に早くなってしまったのは、閉経にむけた症状だったのか?と、とても不安になりました。

 

確かに私の母は閉経が早かったです。
記憶にある限り45歳くらいだったと思います。
年齢の割に低いAMHは、遺伝的な要因もあるのかもしれません。 

 

体外受精へステップアップ勧告

この検査結果を受け、先生からは
卵子の残数が少ないので、なるべく早いうちに体外受精へステップアップをしたほうがいいかもしれない」
と提案されました。


静かにショックを受けているのを察してくれたのか、
「AMHが45歳相当の数値だからといって、卵子の質が45歳ということではありません。

あくまで残りの卵子の在庫数ということで、卵子の質とは別物です。

だから授かれないということではありませんよ」
と、とにかく明るく励ますように言ってくれました。

 
内診室を出るときに看護師さんが体外受精の治療の流れをまとめたDVD(貸出)を「ご覧になったらいつでもいいので返してくださいね」と、そっと気遣いながら渡してくれました。

 

ショックが表情に出ていたようです。

 

夫婦で話し合い 

その晩、夫婦で話し合いの時間を持ちました。

 

「AMHが低いと言っても卵子の残りが少ないというだけで、妊娠できないわけではない。

だから今までどおりがんばるしかない。

どっちみちそろそろ体外受精にステップアップは考えていたわけで、ただその予定が少し早まっただけだ。
AMHが低いことがわかったおかげで、逆に残り時間が少ないという心構えもでき、自分たちも病院側も、より真剣に治療に取り組めるのではないか。

あと4年も5年も治療をがんばれるほどの体力・精神力は残されてないのではないか。もちろん経済的にも。

とにかく、今だって充分幸せなのだから、この幸せをしっかり楽しまないと損だよね」
というような話をしました。

 
夫だってショックを受けているでしょうに、とにかく優しくいたわってくれて感謝です。


「わたしだけがつらいわけではないんだ。

夫婦2人で、いろんなことを受け入れて乗り越えて生きて行くんだ」

そう思いました。

 

まとめ

AMHは卵子の在庫を示す目安となります。

実年齢とAMH値は、必ずしも一致しません。20代でも40代相当のAMH値を示すこともあります。(逆もありえます。)

低い場合は、残された時間が少ないとみなされ、早い段階で治療のステップアップを勧められることがあります。

 

 

自分の卵巣の状態を知ることは、より効率的かつ効果的な治療を受けるためにも、不妊治療において必要不可欠だと思います。

誘発方法に影響を与えることもあるので、なるべく早い段階で検査しておいた方がいいかもしれません。

 

 

次回は、いよいよ、体外受精にむけて始動を始めます!

 

 

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