【不妊治療】貯卵で凍結胚をためる!低AMHの私が選んだ対策
4回目の採卵結果は、5AAの孵化胚盤胞ができた2回目と同じような結果が出せました。
(グレードのよい桑実期胚を1つ凍結)
いい卵はできたのですが、すぐに移植したい気持ちをぐっとおさえて、再び採卵周期に入ることにしました。
それには理由があります。
凍結胚をためる「貯卵」をするためです。
私は低AMHのため、1回の採卵で移植できる胚はせいぜい1個が限界です。
すぐ移植はせずに移植採卵を数回くりかえして凍結胚をある程度ため、それから移植に進んだ方がいいと考えました。
今回は、貯卵をしようと思った理由と、メリットについて記しました。
凍結胚ができた4回目の受精結果は、こちらをご参照ください。
そうだ、貯卵をしよう!
貯卵とは、凍結胚を複数ためておくことです。
特に医療用語というわけではありません。
通常は、採卵をして移植可能な胚ができたら、新鮮胚移植をするか、一度凍結をしてすぐ移植周期に入るかのどちらかになることが多いです。
しかし、移植はせずに採卵周期を数回繰り返して、凍結胚のストックを作ります。
充分な数の胚がたまったら、移植に進みます。
受精確認で桑実期胚が凍結できた夜、夫婦で話し合い、
「今回は移植は後回しにして、もう一度採卵に進み、凍結胚をある程度貯める(貯卵)方向でいこう」
と決まりました。
貯卵をしようと思った理由は、下記の2点です。
低AMH対策
私の場合、AMHがとても低い(0.76で46歳相当の数値)です。
AMHは、卵巣の中に卵子の在庫がどのくらい残っているかを示す目安です。
そのAMHが低いということは、卵子の残数が少ないかもしれないということです。
AMHについては、こちらをご参照ください。
一人でも授かることができればそれで万々歳なのですが、できることならば二人目もほしいと考えています。
もしも、今回できた1個の胚を移植して妊娠できた場合、出産をして体が回復するまでの時間を考えると、どんなに早くても2年弱は次の不妊治療(第二子)ができません。
その2年の間に、もう卵子がとれなくなっている恐れがあるのです。
また、卵子の質は年齢に比例します。
採卵した年齢が若ければ若いほど、質のいい卵子がとれる可能性が高く、結果として妊娠率を上げることにもつながります。
さらに、子どもを連れての通院はとても大変ですが、その負担を減らすことができます。
私の通うセントマザー産婦人科は、子どもを連れての通院はOKですが、やはり不妊治療をする病院なので、親御さんはかなり周囲に気を使っているように見えます。
貯卵をしておけば、すぐに移植から始めることができ、通院も最小限ですむのでスムーズに治療に入ることができます。
精神的な支えになる
移植をしてダメだった場合でも、凍結胚があるのとないのとでは、精神的なダメージが全然ちがいます。
私の場合、一度の採卵では、移植できるようないいグレードの卵子は、1個が限界です。
移植をして陰性だったら、もう一度採卵から始めなければいけません。
陰性のショックと、イチから採卵をしなければならない虚無感のダブルパンチは、なかなかのつらさです。
凍結胚があれば、陰性でも
「まだ移植できる胚があるから」
と多少は前向きになれますし、
「残りの凍結胚が1個しかないから、また採卵しておこうかな」
と、採卵にのぞむ意欲にもなるのではないかと思います。
貯卵の存在が、私を強くしてくれる気がします。
以上の理由から、すぐには移植をせずに凍結胚を複数個ためておこうと考えました。
今回いい卵ができたので、本当はすぐにでも移植したい気持ちですが、我慢です。
貯卵のデメリット
あえてデメリットを挙げるとしたら、無駄な採卵をする可能性がある、という点でしょうか。
たとえば、3回採卵をして、それぞれの採卵で各1個ずつ(計3個)凍結できたと仮定します。
まず1回目の移植でめでたく妊娠し、第一子を無事に出産。
(この段階で、胚は残り2個)
そして、2回目の移植をして妊娠し、第二子を出産。
(胚は残り1個)
「子どもは2人でいい」と治療をやめることになった時、残った1個の胚は廃棄することになります。
(凍結は1年ごとに更新料がかかるので、お金がかかります)
つまり、この例でいえば、採卵1回分が無駄になってしまうのです。
よって、貯卵の個数は悩むところですね。
欲しい子どもの人数によって変わると思います。
まあ、この例はかなり順調にいったケースで、しかも望む人数の子どもを授かれているので、たとえ1回分採卵が無駄になったとしても、後悔は少ないのではないかと思います。
本当は2回目の体外受精のときも貯卵しようか悩んでいたのですが、まさか凍結できるようないいタマゴができるとは思わずちゃんと希望を伝えていなかったため、自動的に新鮮胚移植になってしまいました。
今思えば、そのとき貯卵の希望をしっかり伝えて凍結しておけば…と悔やまれます。
次回は、生理3日目のE2が異常に高い原因について、自分なりに考察してみた結果を記します。