【不妊治療】子宮内膜ポリープ掻爬(そうは)術・痛みや費用など
タイミング法を試していくうちに、エコーで子宮内にポリープらしき影が見つかりました。
ポリープがあると、卵管から子宮に到達した受精卵の着床を阻害する可能性があるため、早めに手術(掻爬術)で取り除いた方がよいと提案されました。
取り除くためには、麻酔をして手術をする必要があります。
今まで麻酔は、歯の治療でしかしたことがありません。
しかも、全身麻酔は初めての経験です。
手術自体も初めてだったのでとても不安になりましたが、掻爬手術後は妊娠率が上がるという研究結果もあるようなので、受けてみることにしました。
実際に掻爬術を受けた感想としては、痛みもなく、それほど恐れるようなものではありませんでした。
今回は、子宮内膜ポリープの掻爬手術について、痛みや費用などをまとめました。
手術の種類
・掻爬(そうは)術
・子宮鏡下切除術
この2種類があると説明されました。
掻爬術
読んで字のごとく子宮の内容物をかきだす手法です。
ただ、見えない状態でかき出すため、ポリープをすべて取り除けない可能性もあると言われました。
・入院日程:1泊2日
・費用:2万円くらい
子宮鏡下切除術
子宮に小型カメラを入れて確認しながらポリープを切除します。
カメラで確認しながらなので、確実にポリープを切除できます。
・入院日程:2泊3日
・費用:10万円くらい
どちらも静脈(全身)麻酔で、完全に眠った状態の処置です。
迷いましたが、先生のオススメで掻爬術を選択しました。
※掻爬術や子宮鏡下術は、日帰りで行う病院もあるので、病院の方針によって異なるのだと思います。
手術の時期
生理終了直後がいいようです。
高温期は内膜が厚いので、処置しにくいようです。
ちなみに、内膜が妊娠に適さない状態になるため、手術後は避妊しなければなりません。
入院の日程
掻爬術は、一泊二日でした。
前日の昼から入院→翌日の朝に手術→昼まで休んで帰宅、という流れでした。
病院によっては日帰りのところもあるようです。
前日の夕食&当日の昼食を出してもらいましたが、ウワサ通り産婦人科のご飯は豪華でおいしかったです。
術前の処置(ラミナリア挿入)
前日の昼に入院して体調のチェックをします。
もしも熱があったり、体調になにか異変があると、手術は中止になることがあります。
実は前日、ちょっと熱があってヒヤヒヤしたのですが、この日までにはなんとか下がりました。
夕食後にラミナリアを子宮口に挿入します。
ラミナリアは海藻でできた細い棒で、水を含むとふくらむ性質があり、子宮口を広げて処置しやすくするために入れます。
3本くらい入れられました。
これがとにかくすごく痛かったです!
入れる瞬間はズキッで終わったんですが、だんだんふくらんでくると、眠れないくらいの痛みでした。
子宮口が開く痛みなので、初期の陣痛の痛みと同じようで(もちろん陣痛はもっと痛い)、お産の擬似体験ができました。
ちなみに、ラミナリアを入れた後は入浴禁止です。
水分を含むと急激にふくらんでしまい、よくないとのことでした。
私は予め自宅でシャワーをあびていたので、病院では入りませんでした。
夜は9:00から絶飲食。
お水もいっさい禁止です。
ラミナリアのおかげで一睡もできなかったので、水が飲めないのはつらかったです。
いよいよ掻爬手術
ラミナリアが痛くて眠れないままに朝を迎えました。
朝1番の手術です。
パジャマから術衣に着替えて手術室へ歩いて移動します。
ちなみに下着はつけません。裸に術衣一枚です。
医療ドラマに出てくる手術室の大きなライトに感動しつつ、手術台がけっこう幅が狭いので、麻酔で寝ている間に落ちてしまわないか心配でした。
手術と呼べるものを経験するのが初めてだったので緊張していましたが、ベテランっぽい看護士さんがずっと話しかけてくれて、かなりやわらぎました。
点滴を刺して、麻酔を入れてすぐに意識を失い、気づいたら終わっていました。
時間的に10分くらいだったようです。
ずいぶん長いこと眠っていたような気分でした。
いつのまにかナプキン付きのサニタリーショーツ(自宅から持参して、前もって看護士さんに預けていた)を履かせられていました。
看護師さんが履かせてくれたようです。
想像するとちょっと恥ずかしいですね。
麻酔の影響で多少フラフラしましたが、気持ち悪さはまったくなかったです。
前夜寝ていないせいか、2時間ほど泥のように眠り、起きたらスッキリしていました。
痛みは?
静脈麻酔なので、意識がまったくない状態です。
術中はもちろん、終わった後も痛みは感じませんでした。
私の場合、10分程の処置だったので麻酔量も少なく、気持ち悪さはゼロでした。
ただ、掻爬しているので出血はありました。
翌日までナプキン必須でした。
前夜のラミナリアのほうがよっぽど痛かったです(^_^;)
ラミナリアは入れない病院もあるので、要確認です。
入れる時と入れない時の差ってなんなんでしょうね?
手術の結果
かき出した内容物は、病理検査に出されます。
結果が出るまでに数週間かかります。
幸い、良性でした。
費用
基本的に保険適用です。
ただし、手術で使うものの一部は保険適用外です。
入院費も含めてトータルで約2万円でした。
医療保険の給付金
私は医療保険に入っていたので、手術にかかった費用よりもかなり多い給付金が手元に入ってきました。
特に女性特有の疾病の場合は給付金が倍額になる契約だったので本当に助かりました!
給付金の申請には診断書が必要なので、前もって問い合わせて給付対象かどうかを確認し、申請書類(診断書の書式)などを取り寄せておくと、手続きがスムーズです。
診断書は時間がかかることもあるので、退院(お会計)の時に受付に渡しておけば、時間を短縮できます。
持っていくもの
・保険証&診察券
・パジャマ
・スリッパ(UNIQLOで購入)
・タオル2枚
・歯ブラシセット
・化粧道具
・ナプキン3枚
・サニタリーショーツ
病院から指示があるので、それに従ってください。
掻爬手術後の過ごし方
特に安静にする必要はなく、普通にすごせます。
当日はシャワーのみ。翌日から入浴可能でした。
夫婦生活は2週間NGです。
手術当日から1日3回2日間抗生剤を飲みます。
ちなみに、手術当日は麻酔後なので運転はできません。
送迎してもらうか、公共の交通機関で行きましょう。
初めてのことばかりで身構えていましたが、それほど苦痛はありませんでした。
個人的には、子宮がきれいになっただけでなく、医療保険の給付金も入ってきて、ラッキー♪という感想です。
不妊の原因がポリープだとしたら、掻爬術で子宮の環境も整ったので、今後の治療に期待が高まります!
次回記事「風疹抗体検査」は、こちらからどうぞ!
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