【不妊治療】2回目の体外受精(5AA胚盤胞移植)妊娠判定→陰性
2回目の採卵と悲願の胚盤胞移植を無事に終えました。
結果からいうと、見事なまでに陰性でした。
ハッチング(孵化)しかけの良好胚盤胞だったにもかかわらず、妊娠することができなくてとても悲しかったです。
人生で1番つらい時期でした。
今回は、そんな妊娠判定の様子について記します。
少し精神的に落ち込んでいた時の話ですので、ご注意ください。
移植した胚盤胞のグレードや、移植の様子はこちらをご参照ください。
またもや陰性
結論は冒頭で述べたとおり、陰性でした。
自宅で検査薬を使用して、結果を知りました。
うっすら陽性反応が出るわけでもなく、かすりもしていない状態です。
培養士さんも大絶賛の5AAの良好胚盤胞だったので、とにかく落ち込みました。
人生でここまで落ちたことがあっただろうか?と思うほど、しばらくの間、泣き暮らした覚えがあります。
親兄弟や友人には心配をかけたくないので、ひたすら一人で耐えました。
不妊治療って孤独ですよね。
そんな中でも、夫は常に気遣ってくれ、温かいまなざしで支えてくれました。
本当に感謝しかありません。
疲労困憊
体外授精2回目のチャレンジは、まさにジェットコースターのように気持ちのアップダウンが大きい周期でした。
誘発のスタートは胞状卵胞の数が少なく悩み↓
タマゴが予想より少し多く育ちって浮足立ち↑
いざ採卵すると6個中2個は変性卵↓
受精確認で1個が桑実胚になり ↑
移植するも陰性↓
気持ちを上下に激しく揺さぶられ、すっかり疲れきってしまいました。
移植したタマゴは5AAで、超優良卵だったのです。
そんないいタマゴを宿せなかった自分が許せない気持ちでいっぱいでした。
妊娠判定の診察
陰性判定後の診察では、院長に
「わたし的には70%以上の確率で妊娠できると確信した最高のタマゴだった」
と言われ、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになりました。
どんなにいいタマゴができようとも、宿せなければ意味がないのですから。
妊娠判定の診察の際、院長は珍しく(笑)申し訳なさそうなしんみりとした表情で
「内膜が誘発剤の影響を大きく受けてしまい、着床にふさわしくない状態だったのだろう。
次からは凍結胚移植をしようね」
と励ましてくれました。
セントマザー産婦人科の院長は超怖いことで有名なのですが、この時はしょんぼりしたかわいいおじさん(失礼)といったかんじで、いつもの威圧感は皆無でした。
精神的に疲れきってしまったので、しばらくお休みをすることを伝えると、
「それはいいね!リフレッシュしておいで」
と、明るく賛同してくれました。
院長がこんなに気遣う様子を見せてくれるとは思わず、なんだかうれしかったです。
ギャップ萌えってやつですかね。
治療はお休み
先に言ってしまいましたが、しばらく治療をお休みして、リフレッシュすることにしました。
潜在性高プロラクチン血症のため、カベルゴリンを処方してもらうために、定期的に通院する必要はありますが、しばらく通院しなくていいと思うと心底ホっとしました。
やはり、不妊治療は心の負担が大きいですね。
その後は、基礎体温計のアラームをオフにして清潔に拭きあげて救急箱の中に入れ、通院用の大きなバッグは空にしてクローゼットにしまいこみました。
「やりたいことだけをやり、やりたくないことはやらない」
そう決めて、お休み期間に入ったのでした。
あの時の私へ
不妊治療を約1年半ほどノンストップで続けてきたため、気持ちがプッツリと切れてしまったのだと思います。
年齢的なことを考えると、少しでも早く次の治療をした方がいいのですが、どうしてももう走ることはできない状態でした。
知らないうちに、ずいぶん自分を追いつめていたのでしょう。
もしも、今、あの時の自分にかけてあげられる言葉があるとすれば、
「よくがんばったね!」
です。
不妊治療はつらい
先日、スッキリの3日間にわたる不妊治療特集(2019年7月9日放送)で、ゲストのドクターが不妊症だとわかった時の精神的ダメージを
「ガンやHIVを宣告された時と同じ」
と表現していました。
それを聞いた時に、不思議とホッとしたんです。
「ああ、私はそんなに大変なことをやっているのか」と。
結果に一喜一憂してすぐに落ち込む自分が、弱い情けないダメな人間のような気がして、知らず知らず、ずっと責めていたんです。
けれど、ガン宣告と同じって、相当な精神的ストレスですよね。
「つらいと思っていいんだ」
と思った瞬間、弱い自分を認めて受け入れられたような気がしました。
それだけつらい経験をしているのだから、落ち込む日があるのも当然。
悲しくて泣いてしまう日があるのも、自然なこと。
自分の苦しみを、初めて受け入れてあげられた気がしました。
そういう意味で、これから不妊治療をする人だけでなく、今不妊治療をしている私にとっても、とても有意義な企画でした。
(もちろん、ガンやHIVとちがって不妊症は直接命にかかわるものではないので、まったく同じ苦しみでないことは理解しています。)
頑張り屋な自分をもっとほめてあげたいです。
走れない時は、ムチを打って無理にふるいたたせる必要はない。
やれる時に、やれる範囲で、やれるだけがんばる、それでいいんだと思います。
この後は、約半年のリフレッシュ期間をへて、すっかり元気を取り戻し、また走りだすことになります。