【不妊治療】はじめての体外受精・採卵日当日の流れ①
いよいよ初めての採卵日当日です。
危なっかしい自己注射を乗り越え、なんとかこの日を迎えることができました。
たった10日間ほどとはいえ、こんなに緊張感をもってすごした日々は、私の人生の中でいまだかつてありませんでした。
前日もよく眠れませんでしたし、採卵日当日も朝から緊張しっぱなしでした。
今回は、採卵日当日の流れについて、採卵室に入室するまでの流れをまとめてみました。
採卵までの道のりはこちらをご参照ください。
前日までの準備
前日の23:00から絶飲食でしたが、緊張していてお腹はあまりへっていませんでした。
お天気と交通情報をチェック
夫の運転で行く予定でしたが、季節は真冬で極寒日だったので、道が凍結していたら危ないと思い、早めに起床して道路情報を確認しました。
もしもムリそうなら電車でも行けるよう、前日のうちに電車の時間を調べておきました。
当日は冷え込んではいましたが、幸い凍結はしておらず、無事に到着できました。
もしも雪がつもりそうだったら、前乗りして病院の近くに宿泊する気でいました。
真冬は雪、夏は台風との戦いですね。
持ち物
現金35万円(一時預かり金)
夫婦の保険証&診察券(夫の分も忘れずに!)
体外受精の同意書
印鑑
使用済み自己注射セット&返却同意書
メガネケース
万が一の入院セット(タオル、替えの下着、歯ブラシなど洗面用具)
夫の状態
夫の禁欲期間は約4日とりました。
2~3日が最適らしいのですが、採卵日が予想よりずれたため、無理にリフレッシュさせると本番でいい状態に持っていけないと判断してあえて長めです。
夫は自分で調べ、数日前から自らトランクスを買い求め、着用してくれていました。
どうやら温めすぎがよくないらしく、綿のトランクスが通気性に優れていていいようです。
ボクサーパンツに慣れていたので
「スースーする …」
とぼやいていましたが、今ではトランクス最高!と言っています。
当日の朝
朝は化粧も食事もしなくていいため、楽チンです。
採卵時はコンタクトNGのため、メガネです。
そしてスッピン隠しのためにマスクを装着。怪しい人の完成です。
着替えが楽そうなワンピースとスニーカーを着用しました。
病院へ到着
8:00集合ですが、7:40に到着しました。
根っからビビりなので、
「排卵してしまってたらどうしよう、
タマゴとれなかったらどうしよう、
受精できなかったらどうしよう…」
と、不安がいっぱい押し寄せ、だんだん緊張してきて、頭が痛くなってきました。
周りを見回すと、一緒にロビーで待っている人達もみな不安そうな顔をして落ち着かない様子でした。
「治療をしているみんなが、この不安や恐怖と戦っている。
わたし1人が不安なわけではない。
誰しもいろんなことを乗り越えてがんばっているんだ。」
そう思うと、少しだけ落ち着きを取り戻しました。
受付
7:50くらいに受付簿記入順に受付に呼ばれ、35万円と夫婦の保険証を提出しました。
引き換えに35万円の預り証を受け取ります。
(精算するときにこの預り証が必要とのことなので、なくさないように気を付けないといけません。)
採卵及び移植の説明書と、採卵の希望調査票を受け取りました。
調査票の記入
受付後、中待合室へ移動し、調査票を記入します。
・採卵後の帰宅先
・移植時の移動時間
・自宅・夫携帯・自分携帯の番号、実家の電話番号
・もし今周期移植になる場合は移植予定日の予定は空いているか
・その他なにか要望はあるか
・移植方法の希望
胚移植・GIFT・院長お任せの3択(院長お任せを選択)
・受精方法の希望
体外受精・顕微受精・院長お任せの3択(院長お任せを選択)
途中で処置室に呼ばれ、自己注射を返却しました。
内診
8:20くらいに内診室へ入室。
左右ともに2個ずつだったが、右が1つ増えていました。
麻酔採卵が決定してホッとしました。
麻酔なしは怖いので、よかったです。
術衣へ着替え
小さなロッカーにお財布などの貴重品を預け、鍵は手首につけて自己管理します。
ロッカーのすぐ横の、ベッドが10台くらいある大部屋へ案内されました。
カーテンで仕切って着替えをします。
すっぱだかに術衣1枚をはおります。
腹腔鏡検査と子宮鏡検査のときは、ショーツとナプキンを手術室に持って行く必要がありましたが、採卵時は不要です。なにもつけていない状態で帰ってきます。
右隣の人は頻繁にため息と深呼吸をしていて、左隣の人は寝返りを打ちまくっています。
みんな緊張しているようでした。
もちろん私もソワソワしていました。
9:40 点滴開始
着替えてから点滴までがけっこう待ちました。
手首に針を刺すのですが、血管が細くてなかなか浮き出てくれません。
緊張と寒さと空腹が原因だそうです。
やっと点滴の管をつないだと思ったら、すぐに
「お手洗い行って、待合室へ入ってください」
と言われました。
あわただしいです。
採卵室へ
おそらくこのとき9:45〜9:50くらいだったと思います。
hcgを打った時間の早い人から採卵になるようです。
hcg注射から36時間以後の採卵がメジャーなようなので、hcgを打った時間は採卵時間の目安になりますね。
ちなみに、わたしは前々日の21:00にhcg注射を指示されました。
術衣のポケットにメガネケースとキャップをしのばせ、お手洗いへ行きました。
(できるだけしぼりだして、と言われました 笑)
トイレを済ませて待合室へ入った瞬間、すぐに手術室へ案内されました。
非常にあわただしいです。
あとで聞いたところによると、夫も私が採卵室へ入るタイミングで採精室へ案内されたようです。
採卵室は腹腔鏡検査や子宮鏡検査のときと同じ手術室でした。
3回くらい念入りに名前を確認されました。
間違えたら大変ですもんね。
手術台にあがり、手は左右広げ、足を広げ、大の字に寝ます。
下半身にはバスタオルをかけてくれました。
血圧計や心拍音をはかる器具をつけられ、点滴から麻酔を注入されます。
手術室に私の心拍音が響きわたります。
緊張しているのがバレるのは恥ずかしいので、一生懸命、深呼吸をして鼓動が遅くなるように努力をしていました。
バレバレだったとは思いますが。
麻酔を入れると、いつものように一瞬だけ胸がもわっと気持ち悪くなり、そのままあっというまに意識を消失しました…
麻酔で眠る瞬間が私は好きなんですよね。
ふわっと意識を失うかんじが、心地いいです。
長くなりましたので、続きは次回にします。
採卵結果の発表です。