【不妊治療】3回目の体外受精・採卵日当日(恐怖の麻酔なし採卵)
採卵日当日をむかえました。
通算3回目の採卵なので、落ち着いていて夜はぐっすり眠れました。
とはいえ、採卵台にあがると緊張するんですけどね。
今回は初めて麻酔なし(痛み止めの座薬)で採卵することになるのですが、これが人生最大といっても過言ではないくらいの苦痛でした。
きっと出産はこれを軽く超えてくるんでしょうけど、今のところ人生ナンバー1です。
もう二度と経験したくはない痛みでした…
麻酔を発明してくれた人に、心から感謝します。
今回は、3回目の採卵(無麻酔)の痛みや流れなどをまとめました。
(いちおうメリットも挙げてみました)
誘発方法や採卵前日までの流れは、こちらをご参照ください。
誘発方法や卵胞チェックはこちらをご参照ください。
内診
受付に一時金を渡し、hcg注射の注射器を返却した後は、内診で採卵にむけた最終チェックです。
左右に1個ずつ、ちゃんと排卵せずに残っていてくれました。
タマゴは2個なので覚悟はしていましたが、案の定、「麻酔なし・座薬採卵」を言い渡され、ガクブル…
「いや、確かに麻酔は体に負担がかかるのかもしれないけど、体に針を刺すんでしょ?
それ絶対に痛いやつですやん。
座薬したって痛いもんは痛いってば。オニ~」
と、涼しい顔をして心の中では精一杯パニくっていました。
そんなことをひたすら考えながら、術衣に着替えます。
麻酔なし採卵でいいことといえば、点滴がないことですかね。
身軽です。
緊張と絶飲食のせいか、毎回血管が細くなって、いつも手間取るんですよね。
ただし、座薬を入れるという新しいミッションがあります。
座薬は、自分でいれるか看護師さんにいれてもらうか、選ぶことができました。
自分で座薬をいれたことがなくて手間取りそうだったので、看護師さんに懇願して別室でいれてもらいました。
(他の方も看護師さんにお願いしてましたので、私だけじゃないんだと安心しました)
痛くはないんですが、違和感があって、苦手なかんじです。
座薬のあとは、お手洗いをすませて採卵室へむかいます。
採卵
お約束の緊張ダダ漏れ
まずは膣内の消毒です。
いつもは麻酔で眠ったあとに消毒されているので初めて知りましたが、けっこうグリグリされ、我慢はできるけどちょっと痛くてイヤなかんじでした。
左人差し指には、心拍をはかる装置をつけられているのですが、ハードロック のような激しいリズムが手術室に響きわたります。
別に怖いわけではないんですけど、なぜかいつもあの台に上がると緊張してしまうんですよね、なんででしょう。
培養士さんが来るまで時間があり、その間ずっと私の激しいハートビートを聞かされ続けた看護師さんが
「怖いですか?座薬採卵初めてですもんね」
と優しく声をかけてくれました。
先生もすでに待機していて、
「膣内はもともと痛みの感覚が鈍い部位なんですけど、腹膜を貫通するときに少し痛みます。すぐに終わりますし、なるべく痛くないようにしますね。」
と、穏やかに話してくれ、安心しました。
しかし、すぐ後に、「嘘つき!」と先生をののしる(もちろん心で)事態が発生します。
激痛にもだえ苦しむ
いつもは麻酔で眠っていて知らなかったのですが、採卵が始まると部屋は薄暗くなります。
まずエコーを挿れるのですが、いつもの内診のエコーと違ってなんだか先が鋭いような気がします。
ヤスリのようなザラザラしたイヤな感触。
しばらく膣内をグリグリされて、それだけでゲンナリしました。
なんだかイヤな予感がする…と思った瞬間、
「ハリ刺しますよー、ちょっとチクっとしますよー」
と言われ、右側に、チクチク、ズキズキっとイヤな痛みを感じました。
なんとか耐えられる痛みではありましたが、下腹部にズーンとした痛みが走ります。
すぐ終わるかと思いきや、甘かったです。
刺されてる間、ずっと違和感があって、とにかく早く終われ!と念じていました。
ハリを抜くときもかなりの痛みがありました。
次は左です。
またしばらくエコーでグリグリされて、
「ちょっと痛いかもしれませんが、がんばってくださいね」
と言われた瞬間、
ヂクヂクヂクッ
というなんとも言えない激痛が走りました。
内臓を刺される独特な痛みです。
割と我慢強い方ではあるのですが、思わず
「うぅーっ」
と大きな声が出てしまいました。
痛くて声を出したのは、初めての経験です。
採卵終了
時間にして10分ほどでしたが、ずいぶん長く感じました。
終わった後はすぐに部屋が明るくなり、ふたたび膣内の消毒をします。
最初の消毒ほど長くはありませんでしたが、地味に痛いです。
そしてガーゼをぎゅぎゅっといれられ、即・自分で歩いて着替えへ行かされるというスパルタぶり。
変なかっこうでずっと緊張していたので、ヒザがガクガク笑っていました。
まるで生まれたての子羊状態です。
そんな私を見て、看護師さんが思わずクスっと笑っていました。
場を和ませられて本望です!
終わってすぐ、血が混じっていないか確認するための採尿を勧められましたが、採卵前にお手洗いに案内されて出したばかりですし、前夜からなにも飲んでいないためなにも出ず、とりあえず保留してもらいました。
ガーゼは3時間後に自分で抜くよう指示がありました。
麻酔なしの感想
麻酔なしでやるレベルの痛さじゃなかったです。
本音をいえば、多少体に負担がかかってもいいから、麻酔で眠らせてほしかった…
途中、看護師さんが何度も
「大丈夫ですか?」
と優しく聞いてくれ、静かに励ましてくれましたが、返事をする余裕がありませんでした。
もう二度と麻酔なし採卵はしたくないです!
もしも、この座薬採卵を1番最初に経験していたら、
「体外受精もうイヤだ」
ってくじけていたかもしれません。
そのくらいトラウマです。
※この日の採卵担当は、新米の先生でした。
後日ベテランの先生に「痛かったから次からは絶対麻酔で!」とお願いしたら、
「え、そんなに痛いはずはないんだけどなぁ」
と不思議そうな顔をしていました。
今までの採卵もすべてこの新米の先生がやってくれていたので、もしかしたら先生の技術の問題かもしれません。
採卵結果
着替え後、すぐに看護師さんから採卵結果について説明を受けました。
結果は…
G3が1個
2回刺したので、1個はおそらく空胞だったということでしょうか…
卵子のグレードはG1が一番よく、G2、G3と続きます。
タマゴの状態からして期待はできないなぁと直感しました。
その後、薬(プロギノーバ、抗生剤3日分、鎮痛剤)を受け取り、帰宅しました。
結局、病院滞在時間は2時間以内という最短スピードで帰ることができました。
まとめ
麻酔なしでの採卵は痛いです。
もう二度と経験したくありません。
座薬はいちおう入れていましたが、まったく効きませんでした。
麻酔なし採卵のいところを挙げるとしたら、
・点滴がない
・安静時間がないためすぐに着替えて帰れる
・麻酔分、費用が安い(4,000円くらい)
の3点くらいですかねぇ。
お願いすれば麻酔をしてもらえるらしいので、次回からは絶対に麻酔をしてもらおうと思います。
やはりE2を低く抑えることが自分にとってのカギなのだろうと推測しました。
それがはっきりしただけでも一歩前進した気持ちだったので、不思議とあまり落ち込んではいませんでした。
「やっぱりね」と自分の考えに確信を持ちました。
次回は、あまり期待できない受精確認について記します。