【不妊治療】はじめての体外受精にむけてショート法で誘発開始・生理3日目の受診
6回目の人工授精も残念な結果に終わり、低AMHであることも判明したため、いよいよ体外受精に挑戦することになりました。
私が通っているセントマザー産婦人科では、前もって説明会などはないため、なにもかもすべてがヴェールに包まれています。
初診時にもらえるマザーブックという冊子に概要は書かれていますが、イメージがなかなかわかず、しばらくネットで検索魔状態が続きました。
「内診と説明があるため、時間に余裕を持って来てください」
とだけ指示があったので、かなり時間がかかるだろうということだけは理解できました。
また、いざ体外受精となると、お金がいったいいくらかかるのかがまったくわからず悩みました。
採卵の時に一時金として35万円を支払うのは知っていましたが(マザーズブックやHPに書いてあります)、その前段階の診察(誘発)にどのくらいの金額がかかるのかはまったくの未知数で困りました。
今回は、誘発方法が決定した診察の様子について、かかった費用なども含めてまとめました。
体外受精の概要についてはこちらをご参照ください。
低AMHが判明し、体外受精にステップアップすることになった診察は、こちらをご参照ください。
生理3日目までに受診
セントマザー産婦人科は体外受精の場合、必ず生理3日目までに内診を受けて、卵巣や子宮の状態をチェックしてもらわないといけません。
内診
エコーでは、前の周期に排卵しきれなかった遺残(いざん)卵胞の有無・これから育つであろう卵胞数(胞状卵胞)のチェックをしてもらいます。
生理3日目で経血量は落ち着いてきたとはいえ、床や内診台を汚してしまわないかヒヤヒヤしました。
「右5、左3」
と言っていたのはおそらく胞状卵胞の数でしょうか。
この数で、だいたいの採卵数が予測できるようです。
とりあえず内診は問題なかったようで、次は採血の指示が出ました。
採血でホルモン値を計測
この採血でのホルモン値の結果と、内診時の卵胞の状態をふまえて、誘発方法を決めるようです。
採血結果が出るまでには、40〜50分かかります。
看護師さんによる概要説明
採血から1時間ほど待った後、カウンセリングルームに呼ばれ、体外受精の流れについての簡単なDVDを視聴しました。
大切だと思った部分は自分で手帳にメモをとりながら視ました。
その後、薬やスケジュールについて説明があります。
どうやら今回はショート法という誘発方法のようです。
ショート法で使用するスプレキュアという点鼻薬とHMG(自己注射)について説明を聞きました。
使用した薬については、後日また記事にします。
採卵・移植の同意書(夫婦の署名捺印)
体外受精・顕微授精の同意書(夫婦の署名捺印)
自己注射のやり方(2枚)
誘発のスケジュール表
採卵時の注意事項
スプレキュアの使用方法
など、たくさんの書類をもらいました。
とにかく書類が多いですし、特に同意書は複写式なので、A4サイズのクリアファイルを持って行くと便利です。
ホルモン値を踏まえて先生との面談
採血では、FSH、E2、LHの3つのホルモン値を計測します。
私はAMHは計測したばかりのため省略されましたが、測ったことがなければ追加されるようです。
AMHの結果は誘発方法の決定に影響を与えるため、重要な検査です。
AMH検査については、こちらをご参照ください。
ちなみに私の数値は
FSH…9.9
E2……109
LH……6.1
でした。
先生「E2は高めだけど…卵巣の腫れはないので大丈夫です。その他のホルモンは問題ないです。AMHは低いのに、育ちそうなタマゴは多めですねぇ。」
総合的にみて問題ないということで、生理3日目のこの日から点鼻薬と注射を開始することになりました。
1年前に転院前の病院ではかった時よりも、FSHが高くなっているので卵巣機能は徐々に低下しているのかもしれません。
また、生理3日目までのE2は、通常20~30が正常だと言われているのに、109とかなり高いことがとても気になりました。
しかし、やってみないことにはわからないので、このままチャレンジすることにしました。
自己注射の練習
自己注射に自信がないので通院したい気持ちでいっぱいでしたが、自己注射の場合は1回あたり約1600円、通院して注射した場合は約3200円と、倍近い金額になります。
そして通院にかなり時間がかかるため、がんばって自己注射をすることにしました。
自己注射の同意書をその場で記入しました。
印鑑があると便利です。(なければ拇印なので指が汚れます。)
ちょうどこの日は生理3日目で自己注射がスタートする日だったので、今日打つ分の注射を使ってさっそく練習させてもらいました。
サバサバした看護師さんからスパルタで説明されましたが、不器用なのでかなり手間取りました。
特に片手で注射器を操作(薬液を吸う)するのが難しかったです。
慣れなんでしょうけど、看護師さんってすごいなぁと改めて尊敬です。
実際にお腹に注射を刺す段階では、一人で大騒ぎして看護師さんに冷ややかな視線を向けられましたが、怖いもんは怖いです。
針を刺すときは、つまんでる腹の肉のほうが痛くて意外にも平気でした。
お腹の肉をぎゅーっとつまむことが、注射の痛みを軽減するコツなのかもしれません。
なんとかできそう…かな?
無料で自己注射のDVDがもらえたので、それを見れば自宅でも大丈夫そうです。
注射の練習が終わったところで、今回使用する分の注射セットをもらいました。
注射セット
・生理食塩水
・HMGフェリング
・注射器
・アルコール綿
・注射用の絆創膏
タッパーの中に入れて渡されましたが、明細書を見たら150円計上されていました。
持参したタッパーでもいいそうです。
ちなみに、セントマザー産婦人科のタッパーのサイズは23.5cm×16.5cm、深さは4.5cmでした。
ご自宅にちょうどいい容器があればぜひ持参してください。
注射で使用した注射器や薬の容器は、次回通院時にすべて返却しなければいけません。
まちがって処分してしまわないように気をつけなければいけません。
かかった費用
この日かかった金額は、全部で39,880円(消費税8%込)でした。
(診察・採血・スプレキュア1本・自己注射6日分)
ちなみに、スプレキュアが19,440円(税込)です。
HMGフェリング150単位は1回分で1,710円(アルコール綿・注射器代含む)です。
注射の種類によっては、1本1万円以上するものもあるので、やはり最初は7万円くらい持って行った方がよさそうです。
さすが、金銭感覚を狂わせるとウワサの高度不妊治療…さっそくおかしくなりそうです。
診療開始からだいたい3時間ほどかかり、帰宅しました。
患者さんが少ない時間に行ったため最短に近い時間で済んだと思われますが、時間には余裕を持って行ったほうがいいと思われます。
次は生理9日目の卵胞チェックでの受診です。
まとめ
・かなり時間がかかるので、余裕を持っていきましょう 。
・誘発内容によって変動はありますが、お金は多めに持って行った方がよさそうです。
・自己注射の練習がありますが、お腹に注射するので、ワンピースは避けた方がよいです。上下セパレートの服で行きましょう。
・自己注射の場合、同意書をその場で記入するので、印鑑があったほうがいいです。なければ拇印になります。基本的に体外受精の場合、同意書が大量にあるので、印鑑は毎回持って行ったほうがいいです。
・説明書などたくさんの書類をもらいます。複写式の同意書を数枚もらうので、A4のクリアファイルがあると裏写りせずに便利です。
・薬や注射用品の持ち帰りがかさばるので、大きめのバッグで行くか、エコバッグなどがあると便利です。A4サイズが入る大きさがオススメです。
自己注射やスプレキュアの打ち方、誘発のスケジュールなど、とにかくいろんなことを教えられて盛りだくさんの一日でした。
翌日からは一人で自己注射をしなければいけなので、考えただけでドキドキしていました。
採卵までは、ほんとうに緊張の連続です。
次回は、ショート法で使用する注射やスプレキュアについて記します。