手術前は必須!腹腔鏡検査には限度額適用認定証があると安心です
前回まで、セントマザー産婦人科で腹腔鏡検査を受けた記事を書いてきました。
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腹腔鏡検査は、個人の状態によって処置が大きく異なります。
なにも異常が見当たらなければ安く済みますし、たくさん処置をしてもらえばそれだけ金額は上がります。
セントマザー産婦人科での説明では、処置のよっては18万円ほどかかる可能性があると説明されました。
実際、私の場合は子宮周辺の軽い癒着剥離、右卵巣嚢腫をつぶす処置を行ってもらいましたが、およそ11万円かかりました。
(うち、保険適用部分75,200円、保険適用外部分35,790円)
高額になる可能性があったため、あらかじめ「限度額適用認定証」という書類を発行してもらい、病院に提示しました。
腹腔鏡検査の概要は、こちらから
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限度額適用認定証とは
高額療養費制度(高額医療)
限度額適用認定証の説明をする前に、まずは高額療養費制度(高額医療)について説明をしておきます。
高額療養費制度とは、同一月に支払った医療費(保険適用分)が自己負担限度額を上回った場合に、超えた部分の金額が戻ってくる制度です。
(自己負担限度額は所得に応じて異なります。)
例えば、かかった医療費が20万円(保険適用分)で、自己負担限度額が8万円の場合、
いったん会計時に20万円を支払います。
20万円ー8万円=12万円となり、
8万円は自分で払う必要がありますが、後日12万円は戻ってくるわけです。
この高額療養費制度ではいったん全額支払った後に申請をして還付されるため、一時的にではありますが多額の医療費を立て替えることになり、還付されるまでに数か月ほど時間もかかるため、経済的な負担が大きくなります。
限度額適用認定証
一方、限度額適用認定証とは、高額療養費制度をより効率的に利用するための制度です。
わかりやすく言うと、
「私の自己負担限度額はこの金額ですよ」という証明書のことです。
あらかじめ限度額適用認定証の交付を受け、病院等の窓口に提出することで、自己負担限度額までの支払いですみ、経済的な負担が少なくなります。
先ほどの例で言えば、
かかった医療費20万円、自己負担限度額8万円の場合、限度額適用認定証を提示すれば8万円の支払いだけですみます。
残り12万円は、病院から加入している健康保険組合に直接請求がいくことになります。
結局負担する金額は同じなのですが、自分であらかじめ準備するお金が少なくなり、還付を待つ必要がありません。
メリット
先ほども述べましたが、一時的にせよ大金を準備しなくてすむので、経済的負担が軽減します。
また、病院に持って行くお金のメドがつけやすいです。
注意点
保険適用外部分の金額は、別途自己負担しなくてはならない
高額療養費制度はあくまで保険適用部分の総額に適用される制度です。
保険適用外の費用については全額自己負担となります。
差額ベッド代や食事代、手術で使用するカテーテルなどは、保険適用とはならないものがあります。
ですので、先ほどの例でいえば、
かかった医療費20万円(うち、保険適用部分15万円、保険適用外部分5万円)で
自己負担限度額が8万円の場合は、
5万円(保険適用外部分)+8万円(自己負担限度額)=13万円
13万円は自分で支払う分になります。
つまり、純粋に自己負担限度額だけを持参すればいいわけではありません。
私の場合、一泊二日の腹腔鏡検査で35,790円の保険適用外分でしたので、だいたいプラス5万円ほど持参すればいいのではないかと思います。
自己負担限度額の計算方法
自己負担限度額は、所得によって異なります。
計算方法はこちらで確認することができます。
申請方法
加入の健康保険によって申請先は異なります。
国民健康保険の場合は、お住まいの市区町村窓口
組合健保の場合は、各健康保険組合
が窓口となります。
私は、主人の扶養に入っているため、主人の職場の人事担当にお願いして発行してもらいました。
今回、私はギリギリ自己負担限度額に届かなかったため結果として必要はありませんでしたが、あらかじめ医療費が高額になることがわかっているような場合は、先に交付を受けておくと安心です!
次回記事「腹腔鏡検査の傷口を保護しているシール」はこちらからどうぞ!
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