【不妊治療】プラノバールのつらい副作用と対策

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私は、自然にまかせると生理3日目までのE2(エストラジオール)が高い傾向にあります。

生理3日目までの正常値は20~70と言われていますが(病院によって正常としている数値はちがいます)、私はいつも100近くまで上がっています。

 

E2が高い時はいい結果が出ず、正常値におさまっている時は特上の胚盤胞(5AA)ができました。

私の場合は、生理3日目のE2値がカギとなるようです。

 

そのため、採卵の前周期からプラノバールという薬を服用して、E2を下げる対策をとることにしました。

 

プラノバールは吐き気などの副作用を感じる人がとても多いです。

私も毎回、吐き気と戦っています。

本当につらいです。

何度も飲んできましたが、慣れることはありません。

その中で、自分なりの対処法のようなものを編み出していきました。

 

今回は、私の副作用の感じ方と、軽減するための工夫についてまとめてみました。

 

3回の採卵でわかってきた、私の「傾向と対策」については、こちらをご参照ください。 

isohiyo-wantbabysooner.hatenablog.com 

 

 

プラノバールとは

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中容量ピルです。

ピルというと避妊薬のイメージがありますが、実は不妊治療においてもけっこう使われます。

私も最初に処方されたときは、

「え、妊娠したいのにピル飲むの?」

と疑問に思いました。

 

プラノバールは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの両方を合わせもったお薬で、ホルモンバランスを整える目的で処方されます。

飲む時期によっては、避妊薬にもなりますし、妊娠を促す効果もあります。

妊娠を避けるためと、妊娠するための両方の効果があるって、なんだか不思議ですよね。

 

服用終了後、1週間以内に生理がくると言われています。

私の場合は、飲み終わって5~6日目に生理が始まります。

  

病院によっては、採卵前は必ずプラノバールを処方されるところもあるようですね。

採卵前に服用すると、卵胞の成長の足並みがそろい、質のいい卵子がとれる効果が期待できるようです。

ただし、卵巣機能を抑制しすぎてしまう危険性もあるため、特にAMHが低い人や卵巣機能が弱っている人は、服用後の卵胞発育が阻害されてしまうこともあります。

体質に合わせて飲む必要がありますね。

 

採卵前にプラノバールを飲んだ時は必ず胚盤胞にまで育つので、私にとっては欠かせないお守りのような存在です。

 

飲み方

求める効果によって、服用開始時期や服用期間は異なるようです。

私のような低AMHの人は、長い期間服用すると、卵巣機能を制限しすぎてしまう恐れがあるため、慎重に服用期間を決定する必要があるようです。

 

毎日同じ時間に飲む

時間を決めて、毎日同じ時間に飲まなくてはいけません。

私は、スマホのアラームをかけて飲み忘れないようにしています。

 

カベルゴリン(潜在性高プロラクチン血症の薬)もアラームかけてます。

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また、飲み忘れを防ぐために、薬のパッケージに日付を書き込むことにしています。

毎日飲んでいると、

「あれ?今日は飲んだっけ?」

とわからなくなることがよくあるんですよね。(わたしだけ?)

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こうして日付を書いておくと、ちゃんと飲んだか一目でわかるとともに、一日に2回飲んでしまうということが避けられます

 

飲み忘れたら

飲み忘れたら、気づいた時点ですぐに服用します。

そして、そこから24時間後に次のプラノバールを服用するようにします。

 

飲み忘れたからといって、1度に2錠飲むことは絶対にしてはいけません!

 

副作用

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私にとっては不妊治療の薬の中で、このプラノバールダントツでつらいです。

他の薬で副作用を感じたことはほとんどありませんが、プラノバールだけは別格です。

すっごく小さい薬のくせに、破壊力がすごいです。

 

私が感じる副作用は、吐き気のみですが、本当につらいです。

 

飲んでから副作用が出るまで

飲んで4~5時間後にムカムカが始まります

いつ吐いてもおかしくないくらいの吐き気ですが、実際に嘔吐したことは一度もありません。

けれど、本当に気持ち悪いです。

気持ち悪さを感じ始めてから約3~4時間ほどは強いムカムカが持続します。

 

いつまで続く?

最初の2日間くらいが特につらく、だんだん軽くなってきて4〜5日で完全におさまります

その後は、副作用はほとんど感じません。

ですので、5日間くらいの辛抱です。

 

本当のツワリはこんなもんじゃないでしょうから、 「このくらい、たいしたことない!」と思うようにしています。(つらいもんはつらいですが)

 

対策

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基本的に副作用から逃れる術はありません

けれど、できるかぎり軽くするための工夫はできます。

 

思うに、ピルは疑似的に妊娠した状態を作り出す薬なので、副作用はツワリに似た症状なのかな?、と勝手に思っています。

ですので、一般的にツワリ対策と言われていることを試してみたらいいのではないかと考えています。

 

以下、私が考え出した副作用を軽減するための対策です。

 

腹七分を心がける

空腹時と満腹時は特に吐き気が強くなります。 

腹七分くらいを心がけると、少しは楽でした。

気持ち悪くなる時間(服用から4~5時間後)に、空腹もしくは満腹にならないよう気をつけています。

 

気持ち悪くなった時は、お腹になにか入れると楽になることが多いです。

ゼリーやウィダーインゼリーのようなツルっと食べられる軽い食感のものがオススメです。

プラノバールを飲む前は、必ず買いだめをして常備するようにしています。

 

こってりしたものより、さっぱりした酸味のあるものが食べやすいです。 

飲む時間を工夫

最初は病院で勧められたとおり、眠る前に飲んでいましたが、真夜中に気持ち悪くて必ず起きちゃうんですよね。

そのままベッドの中で朝まで吐き気と戦うのですが、夜中に具合が悪くなるのってすごく心細くないですか?

「早く眠らなきゃ」という焦りもありますし、横には夫が眠っているので、起こさないようにしないといけません。

 

そこで、私は夕方(5~6時)に飲むことにしています。

飲んでから気持ち悪くなるまでには、4~5時間ほどのタイムラグがあります。

この間に、夕食の仕度・お風呂・家事など、やらなければいけないことをすべてすませておくのがポイントです。

気持ち悪くなってからお風呂に入るのはかなりつらいので、先に入っておいた方がいいですね。

 

すると、ちょうど夜9~10時頃に気持ち悪くなってくるので、テレビを見たり本を読んだりして、気をまぎらわせてすごします。

そしてちょうど吐き気がおさまってくる頃に眠気が襲ってきて、そのまま眠る…というパターンです。

夜中、気持ち悪さで起きることなく、朝まで眠ることができます。

 

ご自分の生活スタイルに合わせて、飲む時間を工夫してみてください。

 

胃薬を飲む

病院によっては、胃薬を処方してくれるところもあるようです。

基本的に、数日飲むと軽快していく人が多いので、「我慢してね~」と言われることが多いようなのですが、あまりに症状が重い人は胃薬を出してもらえるようです。

私はとにかくたえ忍んでいるので飲んだことはありませんが、つらい時は遠慮せずに相談してみた方がいいと思います。

 

まとめ

プラノバール不妊治療の薬の中でも、吐き気などの副作用が強く出ます。

副作用をゼロにすることはできませんが、飲み方を工夫をすることで、多少は軽減できます。

 

 


 

個人差はあると思いますが、プラノバールは今まで飲んだどの薬よりも副作用が強くて苦労しました。
でも、E2を低く抑えていい卵子を採卵するためなので、とにかく毎回たえています。

もしも、「この方法で楽になったよ!」というおすすめ情報がありましたら、ぜひ教えてください!!

 

【不妊治療】3回の採卵結果を分析して見えてきた「私の傾向と対策」

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3回の採卵を終えて、今後の治療に役立てるため、自分のデータを分析してみることにしました。

 

特に私の通うセントマザー産婦人科は、患者の数が多く、ドクターと話ができるのは内診(エコー)の時だけです。

じっくりと話し合ったり、相談するような時間は基本的にありません。

私の体を時間をかけて分析し、その上で治療をしてくれるというかんじではないところは、少々不満に感じる部分です。

だからこそ、病院とドクターまかせにするのではなく、自分でもしっかり考えて治療を受けることが大事なことです。

 

過去3回のホルモン値や採卵結果をまとめ、自分なりに今後の傾向と対策をねってみました。 

 

 

毎回の検査結果

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検査結果は、毎回保管しています。

特に、体外受精を始めてからは、すべての検査結果がすぐにわかるよう、クリアファイルにまとめています。

卵胞の数や大きさなども記入しておくと、よりいっそうわかりやすくなります。

後からふり返った時に、把握しやすいので、おすすめです。

 

分析 

今回も含めて過去3回のホルモン値や採卵結果を分析してみました。

  1回目 2回目 3回目
採血日 D3 D2 D2
LH 6.1 6.1 4.7
E2 109 22 96
FSH 9.9 12.9 8.5
胞状卵胞(右) 5 2 2~3
胞状卵胞(左) 3 1 4~5
誘発方法 ショート法  ショート法  ショート法
採卵日 D14 D13 D11
採卵数(G2) 3 4 0
採卵数(G3) 1 0 1
採卵数(D) 0 2 0
受精結果 3日目5細胞×2個 5AA胚盤胞1個 受精せず
移植  新鮮胚移植→陰性 新鮮胚移植→陰性

 で書いた部分がうまくいった時、で書いた部分がうまくいかなかった時の数値です。

 

結果が悪い時(1回目・3回目)

  • 生理3日目までのE2が高い(100近い)
  • FSHは10以下
  • 胞状卵胞が多い(左右あわせて8個ほど)
  • 卵胞の発育が早すぎる

 

結果がいい時(2回目)

  • E2が正常値(22)
  • FSHはやや高め
  • 胞状卵胞が少ない(3個)
  • 採卵までの日数が正常(14日目)

 

E2とFSHについて

うまくいった2回目の時は、前周期にプラノバールを飲んだためE2が低く、結果として胚盤胞まで成長しています。
それと比べて、E2が高かった1回目と3回目は質が悪い、もしくは空胞でした。

逆にE2が高い時はFSHは低く、E2が低い時はFSHは高めです。

 

私にとって、FSHが多少高くても、E2が正常値であることが大事なようです。

 

胞状卵胞

1回目・3回目は、生理3日目までの胞状卵胞の数が多い(6~8個) ですが、あまり質はよくありません

逆に、うまくいった2回目は、胞状卵胞は少ない(2~3個)ですが、結果として4個に増え、そのうち1個は胚盤胞にまで成長しました。

 

通常は胞状卵胞が多いのはいいことなのですが、私の場合は胞状卵胞の数が多い時は、卵子の質が悪いことが多いようです。

 

採卵までの日数

成熟卵が4個採れた1回目と2回目は、生理13日目や生理14日目で採卵しています。

これは、通常の生理周期に照らし合わせてみると、排卵に適した時期での採卵です。

 

比べて、G3が1個(と空胞)しか採れなかった3回目は、生理11日目というかなり早い日程での採卵でした。

 

早すぎる採卵や育っている卵の数が少ない時は、卵巣の反応がよくないということなのでしょう。

誘発をしてみて

卵胞の発育が早すぎる

育っている卵胞が1~2個と極端に少ない 

以上の時は、いい卵子がとれない可能性が高いようです。

 

 

見えてきた傾向と対策

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傾向

  • 私の場合、ショート法で採れる卵子は4個が限界
  • FSHよりも、E2の値の方が重要
  • E2が高い時は胞状卵胞が多い傾向にあるが、質は悪い
  • 卵胞の発育が早すぎる(採卵が早い)場合は、質が悪い

 

以上のことをふまえ、

対策

  • E2を低く抑える→そのために、採卵の前周期にピルを服用する
  • 卵胞の発育が早い&育っている卵胞が少ない→採卵を中止する

 という対策を講じることにしました。

 

まとめ

今回の分析結果は、私にとって、非常に重要なことを気づかせてくれました。

通常はいい傾向とされていること(FSHが低い・胞状卵胞が多い)が、私にとっては必ずしもいいことではなかったのです。

私の採卵がうまくいくかどうかは、生理3日目までのE2値をいかに正常値に近づけられるか、にかかっているような気がします。

そして、その後の治療で、この分析結果は正しかったということが証明されます

 

なにごとも、自分なりに考え分析することは、とても大事なことだと痛感しました。

 

 

次回は、プラノバールの副作用(吐き気)とその対策について記します。

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【不妊治療】3回目の体外受精・受精確認とマーベロンでのお休み周期

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3回目の採卵の受精確認の日がやってきました。

初めての無麻酔採卵は、激痛でトラウマになってしまいました。

 

いつもと同じショート法(HMGフェリングとスプレキュア)で誘発をしましたが、採卵でとれた卵子は1個だけ、しかも1番グレードの悪いG3です。

 

結論から言うといい結果ではなかったのですが、この結果から大事なことがわかるので、無駄ではなかったと思っています。

それは次回記します。

ダメだった時こそ、きちんと分析することが大切なのかなと思っています。

 

今回は、3回目の受精確認と、その後のお休み周期についてまとめました。

 

3回目の体外受精については、こちらをご参照ください。

誘発方法と排卵チェック

採卵日当日(麻酔なしでの採卵)

 

 

受精確認

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2個採卵予定でしたが、結局1個しか採れず、さらにその1個もG3というグレードの悪い卵子でした。

 

採卵4日目の受精確認では、案の定撃沈
いい胚盤胞ができた2回目の体外受精の時をならって、今回も顕微授精を希望していましたが、処置すらできない状態だったようです。

結局、移植はできませんでした

 

採卵結果がG3の1個だけだった段階で、期待はしていなかったのですが、実際に現実をつきつけられると、やはりつらかったです。

 

リセット後の受診

プロギノーバを飲みきって5日目に生理がきました。

生理2日目でセントマザー産婦人科を受診しました。
もともと採卵が終わったら、卵巣のためにお休みすると決めていたので、自然周期でのお休みにするか、ピルを使ってのお休みにするかを相談するためです。

 

内診

採卵には進まないのですが、卵巣の腫れを確認するため、エコー内診がありました。

左にすでに18mmと14mmの卵胞があり、あとは小さいものが4〜5個あるようでした。
右は1〜2個です。

 

卵胞の大きさがバラバラで、しかも卵巣が少し腫れているということで、ピルを使ってお休みすることに決まりました。

 

生理15日目からマーベロン(低容量ピル)を一日1錠10日間服用します。
マーベロンを飲むと卵胞の発育の足並みが揃うそうなので、期待大です。

 

精算でお金が返ってきた

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ちなみに採卵当日に35万円を前払いしていたうちから、採卵代を引いた金額が返ってきました。

 

採卵当日の費用は、今回は約11万(税込)。

卵子は採れたけど、受精しなかった場合」に該当します。

 

35万円のうち24万円ほど返ってきましたが、あまりうれしくありません。

11万円は無駄にしてしまったのですから、当然ですね。 


誘発の費用(HMG注射・hcg・クロミッド、卵胞チェック)も含めると、今回の採卵にかかった総額は約14万円です。

 

今回の治療では、助成金を満額は(15万円)もらえません。

下の表のEに該当

ステージ 治療内容 上限額(初回) 上限額(2回目以降)
新鮮胚移植 30万円 15万円
凍結胚移植 30万円 15万円
以前凍結した胚を融解して移植 7.5万円 7.5万円
体調不良などで移植できず治療終了 30万円 15万円
受精しない、分割停止などの異常受精により中止 30万円 15万円
採卵したが卵子が採れなかった 7.5万円 7.5万円

今後も治療は長丁場になりそうなので、今回は助成金の申請はしないことにしました。

 

お休み周期(マーベロン服用)

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卵巣の腫れが見つかったため、マーベロン(低用量ピル)を生理15日目から10日間服用します。

プラノバール(中容量ピル)は吐き気が強くて苦しみましたが、マーベロンは副作用をそれほど感じませんでした。

 

マーベロンを飲み終えて4日後に生理がきました。
生理3日目に、採卵にむけて受診しましたが、ホルモン値をはかってみると、E2が119もあります。


どうやら私にはマーベロンは効かなかったようで 、もっと強いプラノバールを処方されました。

生理15日目から10日間服用指示が出ました。

 

 

 


なかなかうまくいかないものですね。

3回目にして初めて空胞と、移植できないという事象を経験しましたが、なかなかつらいものです。

 

しかし、落ち込んでばかりもいられません。

妊娠したければ、前に進むしかないのですから。

このよくない結果をふまえ、自分なりに傾向を分析してみることにしました。

 

次回は、計3回の採卵をふまえて、「どんな時にうまくいって、どんな時にうまくいかないのか」を分析した結果について記します。

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【不妊治療】3回目の体外受精・採卵日当日(恐怖の麻酔なし採卵)

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採卵日当日をむかえました。

通算3回目の採卵なので、落ち着いていて夜はぐっすり眠れました。

とはいえ、採卵台にあがると緊張するんですけどね。

 

今回は初めて麻酔なし(痛み止めの座薬)で採卵することになるのですが、これが人生最大といっても過言ではないくらいの苦痛でした。

きっと出産はこれを軽く超えてくるんでしょうけど、今のところ人生ナンバー1です。

もう二度と経験したくはない痛みでした…

麻酔を発明してくれた人に、心から感謝します。

 

今回は、3回目の採卵(無麻酔)の痛みや流れなどをまとめました。

(いちおうメリットも挙げてみました)

 

誘発方法や採卵前日までの流れは、こちらをご参照ください。

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誘発方法や卵胞チェックはこちらをご参照ください。

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内診

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受付に一時金を渡し、hcg注射の注射器を返却した後は、内診で採卵にむけた最終チェックです。

左右に1個ずつ、ちゃんと排卵せずに残っていてくれました。

タマゴは2個なので覚悟はしていましたが、案の定、「麻酔なし・座薬採卵」を言い渡され、ガクブル…

 

「いや、確かに麻酔は体に負担がかかるのかもしれないけど、体に針を刺すんでしょ?

それ絶対に痛いやつですやん。

座薬したって痛いもんは痛いってば。オニ~」

と、涼しい顔をして心の中では精一杯パニくっていました。

 

そんなことをひたすら考えながら、術衣に着替えます。

麻酔なし採卵でいいことといえば、点滴がないことですかね。

身軽です。

緊張と絶飲食のせいか、毎回血管が細くなって、いつも手間取るんですよね。

 

ただし、座薬を入れるという新しいミッションがあります。
座薬は、自分でいれるか看護師さんにいれてもらうか、選ぶことができました。
自分で座薬をいれたことがなくて手間取りそうだったので、看護師さんに懇願して別室でいれてもらいました。
(他の方も看護師さんにお願いしてましたので、私だけじゃないんだと安心しました)

痛くはないんですが、違和感があって、苦手なかんじです。

 

座薬のあとは、お手洗いをすませて採卵室へむかいます。

 

採卵

お約束の緊張ダダ漏れ

まずは膣内の消毒です。

いつもは麻酔で眠ったあとに消毒されているので初めて知りましたが、けっこうグリグリされ、我慢はできるけどちょっと痛くてイヤなかんじでした。

 

左人差し指には、心拍をはかる装置をつけられているのですが、ハードロック のような激しいリズムが手術室に響きわたります。

別に怖いわけではないんですけど、なぜかいつもあの台に上がると緊張してしまうんですよね、なんででしょう。


培養士さんが来るまで時間があり、その間ずっと私の激しいハートビートを聞かされ続けた看護師さんが
怖いですか?座薬採卵初めてですもんね
と優しく声をかけてくれました。


先生もすでに待機していて、
膣内はもともと痛みの感覚が鈍い部位なんですけど、腹膜を貫通するときに少し痛みます。すぐに終わりますし、なるべく痛くないようにしますね。
と、穏やかに話してくれ、安心しました。

しかし、すぐ後に、「嘘つき!」と先生をののしる(もちろん心で)事態が発生します。

 

激痛にもだえ苦しむ

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いつもは麻酔で眠っていて知らなかったのですが、採卵が始まると部屋は薄暗くなります。

まずエコーを挿れるのですが、いつもの内診のエコーと違ってなんだか先が鋭いような気がします。
ヤスリのようなザラザラしたイヤな感触
しばらく膣内をグリグリされて、それだけでゲンナリしました。


なんだかイヤな予感がする…と思った瞬間、
ハリ刺しますよー、ちょっとチクっとしますよー
と言われ、右側に、チクチク、ズキズキっとイヤな痛みを感じました。
なんとか耐えられる痛みではありましたが、下腹部にズーンとした痛みが走ります。


すぐ終わるかと思いきや、甘かったです。
刺されてる間、ずっと違和感があって、とにかく早く終われ!と念じていました。

ハリを抜くときもかなりの痛みがありました。


次は左です。
またしばらくエコーでグリグリされて、
ちょっと痛いかもしれませんが、がんばってくださいね
と言われた瞬間、
ヂクヂクヂクッ
というなんとも言えない激痛が走りました。
内臓を刺される独特な痛みです。 


割と我慢強い方ではあるのですが、思わず

うぅーっ
と大きな声が出てしまいました。

痛くて声を出したのは、初めての経験です。

 

採卵終了

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時間にして10分ほどでしたが、ずいぶん長く感じました。

終わった後はすぐに部屋が明るくなり、ふたたび膣内の消毒をします。
最初の消毒ほど長くはありませんでしたが、地味に痛いです。
そしてガーゼをぎゅぎゅっといれられ、即・自分で歩いて着替えへ行かされるというスパルタぶり。
変なかっこうでずっと緊張していたので、ヒザがガクガク笑っていました。
まるで生まれたての子羊状態です。 

そんな私を見て、看護師さんが思わずクスっと笑っていました。

場を和ませられて本望です!


終わってすぐ、血が混じっていないか確認するための採尿を勧められましたが、採卵前にお手洗いに案内されて出したばかりですし、前夜からなにも飲んでいないためなにも出ず、とりあえず保留してもらいました。

ガーゼは3時間後に自分で抜くよう指示がありました。

 

麻酔なしの感想

麻酔なしでやるレベルの痛さじゃなかったです。
本音をいえば、多少体に負担がかかってもいいから、麻酔で眠らせてほしかった…


途中、看護師さんが何度も
「大丈夫ですか?」
と優しく聞いてくれ、静かに励ましてくれましたが、返事をする余裕がありませんでした。


もう二度と麻酔なし採卵はしたくないです!
もしも、この座薬採卵を1番最初に経験していたら、

体外受精もうイヤだ」

ってくじけていたかもしれません。

そのくらいトラウマです。

 

※この日の採卵担当は、新米の先生でした。

後日ベテランの先生に「痛かったから次からは絶対麻酔で!」とお願いしたら、

「え、そんなに痛いはずはないんだけどなぁ」

と不思議そうな顔をしていました。

今までの採卵もすべてこの新米の先生がやってくれていたので、もしかしたら先生の技術の問題かもしれません。

 

採卵結果

着替え後、すぐに看護師さんから採卵結果について説明を受けました。


結果は…

 

G3が1個


2回刺したので、1個はおそらく空胞だったということでしょうか…

卵子のグレードはG1が一番よく、G2、G3と続きます。

タマゴの状態からして期待はできないなぁと直感しました。

 

その後、薬(プロギノーバ、抗生剤3日分、鎮痛剤)を受け取り、帰宅しました。

結局、病院滞在時間は2時間以内という最短スピードで帰ることができました。

 

まとめ

麻酔なしでの採卵は痛いです。

もう二度と経験したくありません。

座薬はいちおう入れていましたが、まったく効きませんでした。

 

麻酔なし採卵のいところを挙げるとしたら、

点滴がない

安静時間がないためすぐに着替えて帰れる

麻酔分、費用が安い(4,000円くらい)

の3点くらいですかねぇ。

お願いすれば麻酔をしてもらえるらしいので、次回からは絶対に麻酔をしてもらおうと思います。

 


やはりE2を低く抑えることが自分にとってのカギなのだろうと推測しました。

それがはっきりしただけでも一歩前進した気持ちだったので、不思議とあまり落ち込んではいませんでした。

「やっぱりね」と自分の考えに確信を持ちました。

 

次回は、あまり期待できない受精確認について記します。

 

【不妊治療】3回目の体外受精・ショート法での誘発開始から採卵前日まで

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2回目の体外受精の後、心身ともに疲労困憊で、半年ほど治療をお休みしました。

その間は基礎体温計はオフにして、妊活は意識せずにのんびりすごしました。

そのおかげか、いつのまにかすっかり元気を取り戻し、

「もっかいやるか!」

と、前向きな気持ちになっていました。

しっかり充電することは本当に大切ですね。

 

リフレッシュ期間をへて、3回目の体外受精にむけて、ショート法(HMGフェリング+クロミッドで誘発を開始することになります。

前周期にピルを服用していないため、相変わらず生理3日目のE2が高い状態でしたが、トライしてみることにしました。

 

今回は、3回目の体外受精の、誘発開始から採卵前日までの様子をまとめました。

 

体外受精の概要については、こちらをご参照ください。

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生理3日目

セントマザー産婦人科体外受精の場合、必ず生理3日目までに内診を受けて、卵巣や子宮の状態をチェックしてもらわないといけません。

 

採血でホルモン値を計測

まずは採血をして、排卵誘発を開始してもよいホルモンの状態かを確認する必要があります。

この採血でのホルモン値の結果と、内診時の卵胞の状態をふまえて、誘発方法が決まります。

採血結果が出るまでには、40〜50分かかります。

内診

エコーでは、前の周期に排卵しきれなかった遺残(いざん)卵胞の有無・これから育つであろう卵胞数(胞状卵胞)のチェックをしてもらいます。

 

ホルモン値の結果は、
LH  →4.7
E2  →96
FSH→8.5


胞状卵胞の数は、
右2〜3個
左4〜5個

 

先生E2よりも、FSHの値の方が重要なので、FSHの状態がよい今回はチャレンジした方がいい」 

E2は高い(20~50が標準)ですが、FSHの調子がいい(いつもは10以上)ということで、GOサインが出ました。

 

5AAの孵化胚盤胞ができた時のE2は22だったので迷いましたが、E2が低い時の採卵結果がよかったのは偶然の可能性もありますし、先生もお墨付きをいただけたので、あえてチャレンジすることにしました。

 

誘発方法

誘発方法は、HMGフェリングとクロミッド併用のショート法です。


生理3日目から
スプレキュア1日3回
クロミッド朝夕1錠ずつを5日間服用
生理3・4日目の2日間はHMG300単位、生理5〜8日目はHMG150単位を自己注射

 

3ヶ月前とは異なり、ずいぶん落ち着いた精神状態で誘発を開始しました。

自己注射も、注射器の扱い方にも慣れてきたおかげか、苦痛ではなくなっていました。

(針をさす瞬間はあいかわらず緊張しますが)

 

ちなみに、誘発に進むかもしれない診察の時は、注射セットを入れるタッパーを必ず持参するようにしています。

忘れると、また150円出して買うはめになるので。

自己注射セット

 

自己注射の流れとコツについては、こちらをご参照ください。

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費用

この日かかった金額は、全部で約2万2千円(消費税8%込)でした。

(診察・採血・自己注射6日分)

 

内訳は、

HMGフェリング150単位は1回分約1,800円(アルコール綿・注射器代含む)

HMGフェリング300単位は1回分約3,400円(上に同じ)

です。

スプレキュアは前回の残りがあったので、購入せずにすみました

スプレキュアは2万円ほどするので、もしも購入していたら4万円は超えていましたね。

 

生理9日目 卵胞チェック

内診

自己注射を6日分と、スプレキュアもすべて欠かさず卵胞チェックの日を迎えました。

エコーでは、卵胞は左右で1個ずつ
それぞれ20mm程度です。

大きさは順調ですが、卵胞数が少なすぎます。

(前回は4~6個)

 

誘発を開始した時は左右あわせて8個ほど見えていた胞状卵胞が、たったの2個に減っていました。

愕然としましたが、先生はいたって冷静で、

順調!

と言っていました。

( 内心「ほんまかいな」と思いましたが)

卵胞は充分な大きさだったため、ホルモン値計測のため採血の指示が出ました。

 

採血結果

E2は548

E2の値は、卵胞の成熟度の目安になります。

成熟卵胞1個あたり200~400ほど分泌される傾向にあるので、採卵予想数(2個)との計算は合います。

ただ、あくまで卵子が成熟しているかの目安になるだけで、卵子の質まではわかりません。

採卵してみないと質はわからないんですよね。

採卵前に質までわかると助かるんですけどねぇ。

 

2日後の採卵指示が出ました。

セントマザー産婦人科では、最短の生理11日目での採卵です。 

 

採卵の説明

個室に呼ばれ、看護師さんから採卵の説明を受けました。

 
スプレキュアは、この日(採卵2日前)の20:00に最終を点鼻します。
その1時間後の21:00にhcg5000を自己注射します。
(hcgは要冷蔵です!帰宅したらすぐに冷蔵庫へ!)

 

それから、膣座薬は、採卵前々日と前日の2日間、1日に1回2種類を入れます。
膣の中を清潔に保つ効果があるようです。
採卵前々日と採卵前日のお風呂上がりor就寝前に入れるよう指示されました。

 

採卵前日は、23:00〜絶飲食です。

飲食してしまった場合は、採卵がキャンセルになることがあるため、要注意です。

麻酔をしなければ絶飲食は必要ないようですが、セントマザー産婦人科では採卵日の内診で麻酔を使用するかしないを最終判断するため、基本的に全員が絶飲食です。

 

採卵後の体調によってはそのまま入院することもありえるため、念のためタオル、洗面用具、替えの下着を用意しておいてくださいと言われました。

 

ためらう気持ち

・左右に1個ずつという少数(いつもは4個)

・生理11日目という早すぎる時期での採卵(いつもは生理13日目か14日目)

 

今まで経験したことがない条件だったので、ためらう気持ちがありました。

育っている卵胞が少ないということは、卵巣の状態がよくないということではないだろうか?そう思いました。
でも、もしかしたらこれが自分にとってのベストの条件かもしれないので、あえてチャレンジしてみることにしました。

やってみないとわかりませんからね。

 

もしもこの採卵の結果が悪ければ、 やはり生理3日目までのE2値を標準値に抑えた時が、私にとっては最適なホルモンバランスということになります。

(2回目の体外受精では生理3日目のE2が22で、5AAの胚盤胞ができました)

 

採卵はもう少し後になると踏んでいたため、慌てて夫に

「採卵が早くなった、あさってだよ」

と連絡をしました。

スケジュール調整が難しいです。 

費用

この日は、4,000円ほどでした。

(エコー、hcg5000単位、膣錠2種類×2日分)

 

最短(生理11日目)の日程での採卵に不安もよぎりますが、この結果しだいでは、私の卵巣の傾向がわかるかもしれません。

いろんなことをはっきりさせるためにも、挑戦することにしました。

 

採卵前々日

20:00 最後のスプレキュアを点鼻

いつもは、7:00、15:00、23:00の3回を点鼻することにしていますが、採卵前々日は15:00までの分は通常どおり点鼻します。

(ちなみに、この日は病院で15:00の点鼻をしました)

そして、23:00は打たずに、20:00に最後のスプレキュアを点鼻します。

これがラストのスプレキュアです。

  

21:00  排卵を促すhcg5000を自己注射

スプレキュアの1時間後にhcg5000を自己注射します。
hcgは冷蔵保存なので、10分くらい前に冷蔵庫から出し、常温に近づけてからなるべくゆっくりゆっくり注入しました。

冷たいまま注射すると、痛みが強くなるそうです。

ちなみに、病院の都合によって、最後のスプレキュア点鼻とhcg注射の時間は前後します。

 

お風呂上がりに膣座薬(クロマイ、オキナゾール)挿入

入れづらくて、毎回苦労します。

オキナゾールは先がとがっているため、角度によっては痛いです。

クロマイは水分に触れたとたんにシュワシュワと発泡するため、「早く入れなきゃ」と焦ります。 
膣座薬は何度経験しても、苦手な薬のひとつです。

 

採卵前日

採卵前日はやることがあまりありません。


スプレキュアも自己注射も採卵前々日ですべて終了しています。

 

ご飯を作り置き

我が家は、採卵前日にカレーを作っておくようにしています。

子宮鏡検査と腹腔鏡検査のときも、同様にカレーを作り置きしておいてとても助かりました。
採卵日は疲れきって夕食の準備をしたくないですし、外食する元気もないことが多いので、料理を作り置きしておくのはオススメです。
ご飯もたっぷり炊いておきました。

 

風呂上がりに膣座薬2種類

相変わらず入れにくくて、苦手です。

何度やってもこればっかりは慣れません。

 

23:00から絶飲食

寝ぼけてうっかり飲食しないように、冷蔵庫やリビングの目立つところに
『絶飲食』
の張り紙を貼ります。


朝食を準備すると、うっかり味見しちゃいそうなので、翌日の夫の朝ごはんはパンとペットボトルのコーヒーは、毎回あらかじめ買っておきます。

 

前もって結婚指輪をはずす

当日にあわてないように、指輪は早めにはずしました。

外ではずすとなくしちゃいそうなので、家ではずしていくことを勧めます。

 

マニキュアを落とすのもお忘れなく

ジェルネイルとかだと、自宅で簡単にオフできないこともあるので、早めに落としておいた方がいいです。

 

 


いい条件ではなかったため、採卵に進むべきか悩みましたが、せっかくがんばって誘発をして2個が育ってくれているので、かけてみることにしました。

その後、この採卵の結果は、私にとって重要なことを教えてくれることになります。

それは、また今後記していきます。

 

次回は、3回目の採卵当日の様子と、採卵結果について記します。

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【不妊治療】2回目の体外受精(5AA胚盤胞移植)妊娠判定→陰性

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2回目の採卵と悲願の胚盤胞移植を無事に終えました。

 

結果からいうと、見事なまでに陰性でした。

ハッチング(孵化)しかけの良好胚盤胞だったにもかかわらず、妊娠することができなくてとても悲しかったです。

人生で1番つらい時期でした。

 

今回は、そんな妊娠判定の様子について記します。

少し精神的に落ち込んでいた時の話ですので、ご注意ください。

 

移植した胚盤胞のグレードや、移植の様子はこちらをご参照ください。

 

 

 

またもや陰性

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結論は冒頭で述べたとおり、陰性でした。

自宅で検査薬を使用して、結果を知りました。

うっすら陽性反応が出るわけでもなく、かすりもしていない状態です。

培養士さんも大絶賛の5AAの良好胚盤胞だったので、とにかく落ち込みました。

人生でここまで落ちたことがあっただろうか?と思うほど、しばらくの間、泣き暮らした覚えがあります。

親兄弟や友人には心配をかけたくないので、ひたすら一人で耐えました。

不妊治療って孤独ですよね。

そんな中でも、夫は常に気遣ってくれ、温かいまなざしで支えてくれました。

本当に感謝しかありません。

 

疲労困憊

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体外授精2回目のチャレンジは、まさにジェットコースターのように気持ちのアップダウンが大きい周期でした。

誘発のスタートは胞状卵胞の数が少なく悩み

タマゴが予想より少し多く育ちって浮足立ち

いざ採卵すると6個中2個は変性卵
受精確認で1個が桑実胚になり

移植するも陰性

気持ちを上下に激しく揺さぶられ、すっかり疲れきってしまいました

 

移植したタマゴは5AAで、超優良卵だったのです。
そんないいタマゴを宿せなかった自分が許せない気持ちでいっぱいでした。

 

妊娠判定の診察

 陰性判定後の診察では、院長に
わたし的には70%以上の確率で妊娠できると確信した最高のタマゴだった
と言われ、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになりました。

どんなにいいタマゴができようとも、宿せなければ意味がないのですから。

 

 妊娠判定の診察の際、院長は珍しく(笑)申し訳なさそうなしんみりとした表情で
内膜が誘発剤の影響を大きく受けてしまい、着床にふさわしくない状態だったのだろう。

次からは凍結胚移植をしようね
と励ましてくれました。

セントマザー産婦人科の院長は超怖いことで有名なのですが、この時はしょんぼりしたかわいいおじさん(失礼)といったかんじで、いつもの威圧感は皆無でした。


精神的に疲れきってしまったので、しばらくお休みをすることを伝えると、
それはいいね!リフレッシュしておいで
と、明るく賛同してくれました。
院長がこんなに気遣う様子を見せてくれるとは思わず、なんだかうれしかったです。

ギャップ萌えってやつですかね。

 

治療はお休み 

先に言ってしまいましたが、しばらく治療をお休みして、リフレッシュすることにしました。

潜在性高プロラクチン血症のため、カベルゴリンを処方してもらうために、定期的に通院する必要はありますが、しばらく通院しなくていいと思うと心底ホっとしました。

やはり、不妊治療は心の負担が大きいですね。

 

その後は、基礎体温計のアラームをオフにして清潔に拭きあげて救急箱の中に入れ、通院用の大きなバッグは空にしてクローゼットにしまいこみました。

 

やりたいことだけをやり、やりたくないことはやらない
そう決めて、お休み期間に入ったのでした。

 

あの時の私へ

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不妊治療を約1年半ほどノンストップで続けてきたため、気持ちがプッツリと切れてしまったのだと思います。

年齢的なことを考えると、少しでも早く次の治療をした方がいいのですが、どうしてももう走ることはできない状態でした。

知らないうちに、ずいぶん自分を追いつめていたのでしょう。

もしも、今、あの時の自分にかけてあげられる言葉があるとすれば、

よくがんばったね!

です。

 

不妊治療はつらい

先日、スッキリの3日間にわたる不妊治療特集(2019年7月9日放送)で、ゲストのドクターが不妊症だとわかった時の精神的ダメージを

ガンやHIVを宣告された時と同じ

と表現していました。

それを聞いた時に、不思議とホッとしたんです。

「ああ、私はそんなに大変なことをやっているのか」と。

結果に一喜一憂してすぐに落ち込む自分が、弱い情けないダメな人間のような気がして、知らず知らず、ずっと責めていたんです。

けれど、ガン宣告と同じって、相当な精神的ストレスですよね。

つらいと思っていいんだ

と思った瞬間、弱い自分を認めて受け入れられたような気がしました。

それだけつらい経験をしているのだから、落ち込む日があるのも当然。

悲しくて泣いてしまう日があるのも、自然なこと。

自分の苦しみを、初めて受け入れてあげられた気がしました。

 

そういう意味で、これから不妊治療をする人だけでなく、今不妊治療をしている私にとっても、とても有意義な企画でした。

(もちろん、ガンやHIVとちがって不妊症は直接命にかかわるものではないので、まったく同じ苦しみでないことは理解しています。)

 

頑張り屋な自分をもっとほめてあげたいです。

走れない時は、ムチを打って無理にふるいたたせる必要はない。

やれる時に、やれる範囲で、やれるだけがんばる、それでいいんだと思います。

 

 

 

この後は、約半年のリフレッシュ期間をへて、すっかり元気を取り戻し、また走りだすことになります。

 

【不妊治療】2回目の体外受精(顕微授精に変更)・受精確認からの5AA胚盤胞移植



2回目の採卵を終えて、いよいよ受精確認の日を迎えました。

 

グレードは前回とまったく同じで、それほどいいわけではありません。

(G2が3個、G3が1個、変性卵が2個)

採卵前の卵胞チェックでは急に卵胞が増えて、6個採卵できる予想だったのですが、実際は成熟卵は4個で、ぬか喜びでした。


前回は3日目で6〜5分割と成長が遅かったので、受精確認までの間は悪い想像しかしていませんでした。

が、しかし!!

予想に反して、無事に1つ胚盤胞にまで成長し、移植をすることになります。

あきらめかけていたので、とてもうれしかったです。

 

今回は、初めての胚盤胞移植についてまとめました。

 

採卵の様子と、採卵結果はこちらをご参照ください。

 

 

採卵4日目 受精確認

どうせうまくいってないんだろうなーと、やさぐれていましたが、覚悟を決めて電話しました。

 

2つ受精しています…
この言葉を聞いた時点で、あー、今回もダメだったかーと落胆モードに突入しました。

4個中2個が受精ということなので、受精率50%って低いですよね。

しかも、電話口の培養士さんの声が暗かったんです。

 
「…うち1つは順調に桑実胚まで成長していて、残り1つは11分割です。
明日の移植になりますので、明日ご来院ください 」

…なんですと!?
てっきり「分割が遅いので今日来てください」or「培養キャンセルになりました」と言われる覚悟だったので、うれしい肩透かしでした。

 

4日目の分割の目安は桑実期胚です。
今のところ1つは順調と言えそうですが、明日になったら分割が止まってることもあるかな?と不安になり聞いてみると、
ここ(桑実胚)まできたら、ほぼ大丈夫ですよ。

状態がよく、ここで分割が停止することは考えにくいです。

11分割の方もこれから成長するかもしれないので、引き続き培養しますね。

凍結できそうだったら今日か明日に凍結いたします。
とのことでした。

とりあえず、首の皮がつながりました!

 

すぐに仕事にいっていた夫に電話をして、喜びを分かち合いました。 

4日間の私の落ち込みようをそばで見てきた夫は、久しぶりの私の明るい声を本当に喜んでくれていました。

 

採卵5日目 移植当日

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まずは培養士さんから説明を受けました。

培養士さんは私の顔を見るなり
タマゴ、いい状態ですよ!
と、満面の笑顔で言ってくれました。

採卵した卵子のグレード

採卵6個中、2個は変性卵でした。

変性卵は受精する能力が乏しいとみなされ、体外受精に使用することはできません。


採卵当初は

G2が3個

G3が1個

という診断でしたが、培養していくうちにG3がG2に昇格し、最終的に

G2が4個

になっていました。

 

採卵直後は、卵子は顆粒膜細胞というものに覆われていてよく見えないため、グレードが変わることはよくあることなのだそうです。

 

顕微授精に変更

前回は分割が遅かったため、今回はやり方を変えてみようという院長のご判断で、自動的に顕微受精に変更になっていました。

(採卵時に、受精方法や移植方法を「院長お任せ」にしていたためです)


院長御自ら顕微の操作をしてくれたそうです。

 

受精分割結果

顕微した4個のうち2個が受精し分割していました。

顕微授精の場合はだいたい70~80%の確率で受精するそうなので、受精率50%は低いですね。

やはり卵子の質の問題でしょうか…

 

4日目朝の段階では、

桑実期胚1個

11分割1個

でした。

 

5日目のこの日は最終的に、

初期桑実胚が1個(前日11分割)
胚盤胞が1個(前日は桑実期胚)

に成長していました。

 

初期桑実期胚の方はグレードが低く、移植をしてもセントマザー産婦人科の実績では妊娠率0%ということで、移植はせずに廃棄してもらうことにしました。
今回は胚盤胞1個移植を選択し、凍結はなしです。

 

移植する胚盤胞の状態

移植する胚盤胞は、孵化(ふか)胚盤胞にまで育っていました。

グレードは5AAです。

最初の数字部分は胚盤胞の分割速度、後ろのアルファベットは細胞の量を表します。

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数字は大きい方が、アルファベットはAに近い方が、状態のよい胚盤胞ということになります。

 

5AAは、卵の殻をやぶって出てくる(孵化)直前のことで、まさに着床寸前の状態です。

 さらに、細胞の量も十分で、申し分のない質といえそうです。

 

いよいよ移植

前回は尿をためすぎて苦しかったので、今回はあまり我慢しないようにしました。

 

術衣に着替えて、キャップをかぶります。

ショーツだけ脱ぎ、上は着用してても大丈夫です。

採卵とちがって手術ではないので、腕時計やアクセサリー類もはずさなくてOK。

 

移植は5分ほどであっという間に終わりました。

膣内の消毒をするときに少し違和感はありますが、痛みはほとんどありません
その後30分ほどベッドで安静にして着替え、会計で今回の周期の精算をすませて帰宅しました。

(追加で6万円ほど支払いました)

 

移植後の感想

無事に移植できたものの、まだまだ着床という大きな壁が立ちはだかっているので、妊娠できるかどうかは未知です。
子宮内環境に不妊の原因が潜んでいることもあるでしょう。

 

けれど、ちゃんとタマゴが採れて、受精分割して、おまけに胚盤胞にまで成長してくれたことは、わたしにとってまぎれもない進歩でした。

顕微授精がよかったのか、生理3日目までのE2を低くコントロールしたことがよかったのか、今のところはわかりません。

 

前回の結果があまりよくなかったので、
わたしは妊娠はムリなのかも…と落ち込みましたが、
低AMH(0.78→46〜47歳程度)で数が採れないわたしでも、ちゃんと質のいいタマゴはできるんだ」

という大きな自信につながった有意義な周期でした。

 

 

 次回は、いよいよ妊娠判定です。

 

【不妊治療】2回目の体外受精・採卵日(hcg自己注射をこぼすミス)

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いよいよ2回目の採卵日を迎えました。

自己注射にもずいぶん慣れて、落ち着いた状態で誘発時期をすごせました。

 

今回は、採卵前々日のhcg自己注射で、打つ直前に注射液をこぼしてしまいました

病院に電話で確認をとった結果、少量だったので大事には至らなかったのですが、とても焦りました。

車の運転も、慣れてきた頃が1番あぶないって言いますもんね。

リラックスして打つことが大事とはいえ、適度な緊張感は必要です。

油断していました。

 

今回は、生理3日目までのE2を正常な数値までおさえることができたので、かなり期待をしていましたが、結局とれた卵子の数と質は、前回とまったく同じでした。

期待がはずれて、落ち込みました。

 

今回は、セントマザー産婦人科での2回目の採卵の様子と、採卵結果について記します。

 

今回の誘発方法や採卵までの診察の流れなどは、こちらの記事をご参照ください。

www.isohiyo-growingup.com

 

 

1回目の採卵の様子はこちらをご参照ください。

www.isohiyo-growingup.com

 

 

 

 

採卵前々日 hcgをこぼすミス

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20:00 最後のスプレキュアを点鼻

 

21:00 hcg5000単位を自己注射

ここでアクシデント発生

hcgのアンプル(ガラス瓶)の取り扱いに慣れず、薬液を溶かした後の注射液70ml中10mlをこぼしてしまいました。

hcgのアンプルって、他のアンプルに比べてひときわ小さいんですよね。

指先が人一倍不器用な私には、なかなか扱いづらいんです。


とりあえず残りの60mlをそのまま注射したものの、心配になり思いきってセントマザー産婦人科の緊急連絡先に電話しました。

事情を説明すると、すぐに先生に確認してくれて、(必ず当直の先生がいるようです)
60ml注入できたなら、まったく問題ないですよ。安心なさってください!」
と言ってくれました。

ホッ

もしも「足りないので、今から病院に来てください」と言われたら、行けないことはないですが、自宅から病院まで距離があるので大変だったと思います。

 

注射の件で安心して忘れそうになりましたが、就寝前に2種類の膣錠を挿入。

膣剤は入れにくいですね、毎回苦戦しています。

 

採卵前日

スプレキュアも自己注射もないので、久しぶりに時間を気にしない1日をすごせました。

解放感!

 

就寝前に2種類膣錠を入れて、ミッション完了です。

当日になってあわてないように、結婚指輪は前もってはずしておきました。

左手薬指も解放感!

 

 

採卵当日

いよいよ採卵当日です。

 
まずは受付で一時金の35万円をお支払いしました。

(セントマザー産婦人科では、2019年7月1日から治療費値上げにより、預かり金は40万円に増額になっています

 

受精方法と移植方法は希望を伝えることができるのですが、受精も移植も「院長お任せコース」を選択しました。

内診で採卵の最終チェック

内診室で最終的な卵胞チェックを行います。
右に4個

左に2個

 

前回は4個でしたが、今回は6個!

やはり、前周期にプラノバールを飲んだことがよかったのなかと、うれしくなりました。
卵胞が卵巣の深い場所にあるため、麻酔を使用して採卵することが決定しました。

とりあえず採卵できることが確認できて、肩の荷がおりました。

 

ロッカーに貴重品を預け、ベッドルーム(カーテンで仕切られた大部屋)に案内されます。
術衣に着替え、点滴を開始。

毎回、点滴がなかなか入らず苦労するので、あらかじめ自分で腕をさすって刺激していたのですが、今回も時間がかかりました。


順番がきたら、メガネケースとキャップを持って手術室(採卵室)へむかいます。

 

いよいよ採卵

右腕に血圧計、左手の人差し指に心拍をはかる機械を装着されます。

大の字になって、手足はヒモのようなもので縛られて、固定されます。


なぜか前回よりもさらに緊張していて、心音が超絶ハードロックなビートを刻み、手術室に響き渡ります。

あれって、速くなりすぎると一段階高い音になるんですよ。

看護師さんに「緊張してますか?深呼吸してくださいね~」と苦笑いされました。
採卵は1回経験してますし、別に怖いわけじゃないんですけど、なんででしょう 笑
涼しい顔をしていたつもりでしたが、ビビりがダダ漏れです。 

 

採卵終了 とにかく痛い

……………そして、いつものように、気づくと終わっていました。


初めての採卵も痛みで目覚めましたが、今回もかなり痛みます
右側だけ集中して痛むので、右の卵巣は何回か刺したのかもしれません。


今回はわりと早めに起き上がる許可が出たものの、座っいてると気分が悪くなってきたので前回と同じように、長めに休ませてもらいました。


私より後に採卵した人がどんどん回復していく中、結局、最後まで居残りになりました 笑
「なぜみんなそんなに元気なのー?痛いよー」

不思議でたまりません。

 

※後でわかったことですが、痛かった採卵を担当したのは、すべて新任の先生でした。

ベテランの先生の時はまったく痛くなかったので、腕というか、技術的なことが関係しているのかもしれません。

 

採卵結果

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痛みをこらえてなんとかベッドから起き上がり、血圧測定と採尿(血液が混ざっていないか調べるため)を無事にパスしました。

 

着替えて貴重品をロッカーから受け取った後、看護師さんから採卵の結果を聞きます。

不安もありつつ、ちょっとワクワクしていました。

 

G2が3つ
G3が1つ
変性卵が2つ

…結果としては変性卵分を除けば前回と同じ結果です。

 

成熟卵が6個とれると思い込んでいたので、2つが変性卵で体外受精には使えないとわかり、いっきに崖からつき落とされた気分でした。

 

前周期にプラノバールを服用して、生理3日目までのE2(エストラジオール)を下げたにも関わらず、採卵の結果はまったく改善されていません

正直、かなりがっかりしました。

きっと、これはまた分割が遅くてうまくいかないパターンだな…悪い想像しかできません。

 

明らかに落ち込んだ顔をして現れた私を一目見て、夫はうまくいかなかったことを察してくれたようです。

なにも聞かず、ただただ穏やかに「お疲れさま!」とねぎらってくれました。

落ち込んだまま、薬(プロギノーバ、鎮痛剤、抗生剤)をもらい、帰宅の途につきました。

 

 

 前々日のhcgの薬液をこぼすという痛恨のミスをしましたが、無事に採卵することができました。

(本当に心臓が停まるかと思うくらい焦りました)

 

けれど、採卵結果は予想していたよりも悪く、とても落ち込みました。

鍼灸やヨガ、ウォーキング、食事…体質改善のために努力していたことが報われず、言葉にできないむなしさを感じました

タマゴのチカラを信じてあげなくてはいけないのに、そんな気分にはなれません。

受精確認まで、やさぐれてすごしました 笑

 

次回は、受精確認について記します。

【不妊治療】2回目の体外受精・ショート法(ゴナールF+HMGフェリング+クロミッド)と卵胞チェック

体外受精ショート法での誘発と採卵日決定まで



前回受診時はモヤモヤする事件がありましたが、無事に不安も解消され、2回目の体外受精にむけて排卵誘発を始めることになりました。

 

1回目の体外受精では、生理3日目のE2(エストラジオール)が高いまま(100超え!)誘発をスタートさせ、受精はしたものの分割スピードが思わしくありませんでした。

それをふまえ、前周期からプラノバールを服用してE2を正常値におさえた上で治療開始です。

期待が高まります!

誘発方法は、前回と同じショート法ですが、注射の内容が少しだけ変更(ゴナールF300単位)になり、飲み薬(クロミッド)が追加になりました。

前回より強力な誘発方法です。

 

今回は、2回目の体外受精排卵誘発方法(ショート法)と、採卵決定までの診察についてまとめました。

 

排卵誘発が決まった時の、ちょっとモヤモヤした診察の様子はこちらをご参照ください。

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FSHとE2をコントロールするために、プラノバールを服用する内容はこちらをご参照ください。 

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ショート法(ゴナールF+HMGフェリング+クロミッド

前回も誘発方法はショート法でした。

(生理3日目〜11日目までHMGフェリング150単位を自己注射&採卵前々日まで1日3回のスプレキュア点鼻)

前回の誘発方法や費用などはこちらをご参照ください。

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 今回も同じショート法ではありますが、前回とは注射の内容が少し変更になりました。


・生理3日目から2日間はFSH製剤(ゴナールエフ)300単位自己注射

・生理5日目〜は、前回と同じHMGフェリング150単位自己注射

 

最初の2日間だけHMGフェリングがFSHに、しかも量が300単位に増量です。

さらに、生理3日目から5日間クロミッド(朝と晩の1日2回各1錠)が追加されました。

 

スプレキュアは前回と同じく、生理3日目から採卵前々日までの1日3回点鼻します。

 ショート法とひとくちに言っても、いろいろな薬や注射の組み合わせがあり、個人の体質や卵巣の状態に合わせて調整が必要です。

 

こちらが今回のスケジュールです。

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費用

FSH(ゴナールエフ300)がとても高価です。

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1回分11,440円(税抜き)
心して注射しなければいけませんね。

注射する手がふるえそうです。

 

あと、クロミッドも保険適用外なので、10錠で2,740円 (消費税8%)です。
AIHまではクロミッドは保険適用で安かったんですが、保険ってほんとありがたいですね。

 

今回はスプレキュアは購入しないので、診察代は前回より安くすむんじゃないかと思っていましたが、前回とほぼ同じ金額でした。
持参したお金がギリギリで焦りました。


ちなみにスプレキュアは、前回の物が半分残っているのでそのまま使用します。
もし途中でなくなりそうな場合は、郵送もしてくれるらしいです。


切らしてしまうとすべてが水の泡なので、残量を気にしながら使わないといけません
スプレキュアは高い(2万弱)ので、追加にならないよう、タマゴには順調に成長してもらいたいところです。

 

自己注射

前回は、やればやるほど恐怖が大きくなってどんどん注射が下手になっていきましたが、今回は毎回安定していました。


なぜ自己注射が怖いのかアタマの中で自問して恐怖を紐解いていったら、
「いやいや、しょせん一瞬チクっとするだけやん。たいしたことないやん。」
と、恐怖が自然と小さくなっていきました。
自分の頭が勝手に恐怖を倍増させていただけだったようです。

 

自己注射の手順とコツはこちらをご参照ください。

www.isohiyo-growingup.com

 

 
体調は前回のような下痢がなく、いたって普通でした。

 
前回のチャレンジは注射やら点鼻やら採卵の恐怖から緊張しっぱなしでしたが、
今回はけっこうリラックスしてすごせました。

緊張感なさすぎて、なにか忘れてるんじゃないかと思うくらいです。

 

生理9日目 卵胞チェック

卵胞の成長をチェックします。
右は2つ(17mm)

左は2つ(10mmと12mm)

 

注射を2本追加。

もし2日後に育ってなかったら、今回は中止してもいいからね

先生はそう言ってくれました。


と、いうことで、HMGフェリング150単位が2日分追加になりました。

左のタマゴと内膜次第では、今回は採卵中止も検討します。

 

スプレキュアの残りが心もとないので、念のため追加購入しました。

 

生理11日目 卵胞が増えた

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9日目の診察では右に2個、左に小さいのが2個見えていましたが、
「左の育ち次第では採卵を中止してもいいよ」
と言われていました。


その日の晩、夫婦でどうするか話し合い、

「左の卵巣は排卵も半年に1回ほどであまり機能していない。

前回の誘発でも左から採れたのは1個。

今後、仕切り直して誘発しても、あまり育たないんじゃないだろうか。
だから、たとえ左が育っていなくても、右の2つにかけてみよう!採卵しよう!」
という結論を出していました。

 

内診

いよいよ緊張の卵胞チェックです。
先生「右は…5個あるな
!?
もうすっかり2個採卵の覚悟だったので、2日間で突然3個も増えていて驚きました。
1番大きいもので19mm、あとは15mmくらいです。

左は変わらず2個でした。

 

ホルモン値計測

採血をして、E2をはかります。
E2値は2245(前回の同じ日と比較して2倍近く)で、良好とのことでした。

E2は、成熟卵胞1個あたり200~400ほど分泌される計算なので、5個くらいは成熟しているという計算になります。

あとは質がいいことを願うばかり

採卵前に卵子の質がわかるような発明を誰かしてくれないかな、と未来の医療に期待しています。


まだ小さい卵胞が何個かあって、もう少し育てたいということで、3日後に採卵が決定しました。

HMGフェリングの自己注射が1日分追加になりましたが、半量の75単位に減らして微調整してくれました。

 

その後、看護師さんから採卵までのスケジュールの説明を受け、個室を借りて最後のHMGを自己注射させてもらい、診察は終了しました。

 

 

 


 

E2のコントロールがうまくいってから初めての採卵です。

これでいい結果が出れば、「生理3日目までのE2を低く抑える」ということが、私にとって質のいい卵子を採取するための必要条件であると証明されます。

とりあえず考えつく原因はE2値くらいだったので、結果が悪ければまた振り出しにもどって、質のいい卵子を採取する方法を考えなければいけません。

祈るような気持(…というか、実際に祈ってましたが)で採卵日を迎えました。

 

次回は、いよいよ2回目の採卵日当日と、採卵結果の記事です。

 

【不妊治療】2回目の体外受精・モヤモヤした生理3日目の受診

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初めての体外受精が陰性に終わったあと、慢性的に高い数値を示すE2(エストラジオール)とFSHをコントロールするために、1周期お休みをしてプラノバールを服用しました。

 プラノバールを服用終了から5日目で生理がきたため、病院を受診しました。

 

検査の結果、E2とFSHが正常値になっていたので、2回目の採卵にむけて始動することになります。

プラノバールのつらい副作用(吐き気)と戦った甲斐がありました!

ただし、内診と採血をしただけで、先生からなんの説明もなく勝手に誘発方法などが決まってしまったので、すごくモヤモヤしたんですよね。

精神的にも経済的にも負担が大きい治療ですから、納得をした上で、後悔のないようにしたいのですが。

 

今回は、セントマザー産婦人科での2回目の体外受精にむけて誘発を開始するお話です。

 

FSHとE2を下げるために、プラノバールを服用した内容は、こちらをご参照ください。

www.isohiyo-growingup.com

 

 

 

家康の精神を見習う

前回のチャレンジで、体外受精は心にも身体にも(経済的にも)多大な負担がかかることを痛感しました。

 

何回もチャレンジできるほど、精神力が持つのか疑問です。(金銭的にも)
なので、できるだけベストな状態がくるのをじっと待ち、そのチャンスを逃さない…そういうスタンスで治療していこうと思います。
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」戦法です。

 

なので、もしも採卵に適さない状態でお休み周期になったとしても、それはそれでかまわないと思っています。

 

病院へ

内診と採血

いつものように採血から始まり、次に内診という流れでした。


採血結果は、

E2が22

FSHが12

前回の26ほどではないにしても、やはりFSHが高めですね。
先生も「うーん」としぶい顔をしてうなっていました。

 

 肝心の胞状卵胞は、

左に1個

右に2個

合計3個です。


「数は採れないなー」と先生は独り言のようにつぶやいていました。
前回は生理2日目で左右合わせて8個見えていたので、半分以下です。

 

ピルを服用すると、卵巣機能に制限をかけすぎてしまい、卵胞が減ってしまうことはよくあることだそうです。

服用する量や日数は、人によっては慎重に調整した方がよさそうです。

 

まさかの面談なし

その後、いよいよ先生との面談をして相談ができるかと思いきや…まさかの面談なし!


いきなり看護師さんから、排卵誘発方法(またもやショート法)の説明と、注射などを渡されて診察は終了しました。

初めての体外受精の時は先生との面談があったので、てっきり今回も面談があるものと思い込んでいました。
面談は初回だけなのでしょうか?

家康戦法で、「誘発を開始してもいい万全な状態なのか?」など、いろいろ相談した上で、誘発に進むかどうかを決めたかったのですが。

呆然としながら、そのまま帰ってきてしまいました。

 

帰宅後モヤモヤ

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その日の夜は自宅で悶々としました。

 

今の卵巣がどんな状態なのか質問してみたかったですし、なにがなにでもすぐに採卵したいわけではなかったので、本当に誘発をスタートさせていい状態なのかを確認したかったです。
誘発内容が前回と少しだけ変わったので、どういう意図で変更になったのかも、ちゃんと聞きたかったです。

精神的にも金銭的にも、何回もチャレンジできるものではないので、後悔しないようにしたいです。

 

そしてなにより、看護師さんに「面談はないの?」と聞けなかった自分自身に嫌気がさしました。
いつもそうなんですよ、わたし。
面談したかったのなら、「面談したいです!」とはっきり自己主張すべきでした。

 

もう一度受診することに

「このモヤモヤした気持ちのまま採卵に進みたくないなぁ…
ダメだったときに『やっぱりあのときにちゃんと聞いておけば…』なんて後悔はしたくない。」

一晩考えた結果、もう一度受診して、面談を希望することにしました。

 

採卵するかどうか、採卵するとしたら誘発方法はどうするか…私にとって前日はそういう大切な診察でした。

セントマザー産婦人科を信じてお任せしようとは思っていますが、やはり最低限の説明は聞きたいところです。

 
前もって問診票に記入する文章を考え、いざ面談になったときに慌てないよう、質問したいこと、相談したいことをメモしました。
せっかく面談してもらえるのに、まとまらない話をして失礼にならないようにするためです。

 

面談&質問

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受付に、卵巣の状態と、誘発方法についての説明を受けたいため、面談をしたいと申し出ました。

 

けっこう待ちましたが、指名をしている先生に時間を作っていただき、面談できることになりました。


・卵巣の状態が万全なのか
・FSHが高いのが気になる
・ムリして採卵するくらいなら延期したい
・卵巣機能を高めるためにできる努力はあるのか

などを質問しました。

 
「あなたの場合はね、生まれつきタマゴが少ないんだよ。

これは背が低い高いと同じで、生まれもった性質です。
採れるタマゴは少ないかもしれないけど、質とは関係ありません

 

卵巣機能を高めるためにできることは、今の医療ではなにもありません。

けれど、妊娠するためには、1個の良質な卵子があればいいんです。

あなたは前回の採卵で4つ採れてるし、そのうち3つも受精してる。
FSHは高いけど、あなたの場合は慢性的に高いから…体質だね。
今回、あなたの身体のいろんなことを考慮して、薬を調整したので、安心して誘発に進んでください」
と、説明してくれました。


時間にして10分未満でしたが、有意義な面談でした。
時間を作って受診して本当によかったです!

患者はみな不安な気持ちを抱えたまま治療をしています。

医者の説明は大事な支えだと私は思います。

 
少しでも引っかかる部分はしっかり解消して進んだ方がいいと痛感しました。
(前回はE2の値にモヤモヤとしながらもそのまま臨んでしまったので、悔いが残っていました)
自己注射も晴れ晴れとした気持ちでがんばれそうです。

 

ちなみに今回の診察料は、再診料の390円のみでした。

 

学んだこと

セントマザー産婦人科では、体外受精の面談は基本初回だけです。

 

セントマザー産婦人科は患者が多いため、ドクターと話せる機会は基本的に内診の時だけです。(しかも内診台のあの微妙な体勢のまま…)

あまりコミュニケーションをとれる病院ではありません。
どうしても面談したい場合や、質問がある場合は、その旨をはっきり伝えた方がいいです。

 

 

こうして、紆余曲折ありましたが、なんとか納得した形で排卵誘発をスタートすることになりました。

「当然こうしてくれるだろう」という甘えがあったのは確かです。

自分の治療なのですから、もっとしっかりしよう!そう決意しました。

 

 

次回は、2回目の体外受精の誘発方法(ショート法)と、卵胞チェックについて記します。

 

 

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