【不妊治療】3回目の体外受精・ショート法での誘発開始から採卵前日まで
2回目の体外受精の後、心身ともに疲労困憊で、半年ほど治療をお休みしました。
その間は基礎体温計はオフにして、妊活は意識せずにのんびりすごしました。
そのおかげか、いつのまにかすっかり元気を取り戻し、
「もっかいやるか!」
と、前向きな気持ちになっていました。
しっかり充電することは本当に大切ですね。
リフレッシュ期間をへて、3回目の体外受精にむけて、ショート法(HMGフェリング+クロミッド)で誘発を開始することになります。
前周期にピルを服用していないため、相変わらず生理3日目のE2が高い状態でしたが、トライしてみることにしました。
今回は、3回目の体外受精の、誘発開始から採卵前日までの様子をまとめました。
体外受精の概要については、こちらをご参照ください。
生理3日目
セントマザー産婦人科は体外受精の場合、必ず生理3日目までに内診を受けて、卵巣や子宮の状態をチェックしてもらわないといけません。
採血でホルモン値を計測
まずは採血をして、排卵誘発を開始してもよいホルモンの状態かを確認する必要があります。
この採血でのホルモン値の結果と、内診時の卵胞の状態をふまえて、誘発方法が決まります。
採血結果が出るまでには、40〜50分かかります。
内診
エコーでは、前の周期に排卵しきれなかった遺残(いざん)卵胞の有無・これから育つであろう卵胞数(胞状卵胞)のチェックをしてもらいます。
ホルモン値の結果は、
LH →4.7
E2 →96
FSH→8.5
胞状卵胞の数は、
右2〜3個
左4〜5個
先生「E2よりも、FSHの値の方が重要なので、FSHの状態がよい今回はチャレンジした方がいい」
E2は高い(20~50が標準)ですが、FSHの調子がいい(いつもは10以上)ということで、GOサインが出ました。
5AAの孵化胚盤胞ができた時のE2は22だったので迷いましたが、E2が低い時の採卵結果がよかったのは偶然の可能性もありますし、先生もお墨付きをいただけたので、あえてチャレンジすることにしました。
誘発方法
誘発方法は、HMGフェリングとクロミッド併用のショート法です。
生理3日目から
・スプレキュア1日3回
・クロミッド朝夕1錠ずつを5日間服用
・生理3・4日目の2日間はHMG300単位、生理5〜8日目はHMG150単位を自己注射
3ヶ月前とは異なり、ずいぶん落ち着いた精神状態で誘発を開始しました。
自己注射も、注射器の扱い方にも慣れてきたおかげか、苦痛ではなくなっていました。
(針をさす瞬間はあいかわらず緊張しますが)
ちなみに、誘発に進むかもしれない診察の時は、注射セットを入れるタッパーを必ず持参するようにしています。
忘れると、また150円出して買うはめになるので。
自己注射の流れとコツについては、こちらをご参照ください。
費用
この日かかった金額は、全部で約2万2千円(消費税8%込)でした。
(診察・採血・自己注射6日分)
内訳は、
HMGフェリング150単位は1回分約1,800円(アルコール綿・注射器代含む)
HMGフェリング300単位は1回分約3,400円(上に同じ)
です。
スプレキュアは前回の残りがあったので、購入せずにすみました。
スプレキュアは2万円ほどするので、もしも購入していたら4万円は超えていましたね。
生理9日目 卵胞チェック
内診
自己注射を6日分と、スプレキュアもすべて欠かさず卵胞チェックの日を迎えました。
エコーでは、卵胞は左右で1個ずつ。
それぞれ20mm程度です。
大きさは順調ですが、卵胞数が少なすぎます。
(前回は4~6個)
誘発を開始した時は左右あわせて8個ほど見えていた胞状卵胞が、たったの2個に減っていました。
愕然としましたが、先生はいたって冷静で、
「順調!」
と言っていました。
( 内心「ほんまかいな」と思いましたが)
卵胞は充分な大きさだったため、ホルモン値計測のため採血の指示が出ました。
採血結果
E2は548
E2の値は、卵胞の成熟度の目安になります。
成熟卵胞1個あたり200~400ほど分泌される傾向にあるので、採卵予想数(2個)との計算は合います。
ただ、あくまで卵子が成熟しているかの目安になるだけで、卵子の質まではわかりません。
採卵してみないと質はわからないんですよね。
採卵前に質までわかると助かるんですけどねぇ。
2日後の採卵指示が出ました。
セントマザー産婦人科では、最短の生理11日目での採卵です。
採卵の説明
個室に呼ばれ、看護師さんから採卵の説明を受けました。
スプレキュアは、この日(採卵2日前)の20:00に最終を点鼻します。
その1時間後の21:00にhcg5000を自己注射します。
(hcgは要冷蔵です!帰宅したらすぐに冷蔵庫へ!)
それから、膣座薬は、採卵前々日と前日の2日間、1日に1回2種類を入れます。
膣の中を清潔に保つ効果があるようです。
採卵前々日と採卵前日のお風呂上がりor就寝前に入れるよう指示されました。
採卵前日は、23:00〜絶飲食です。
飲食してしまった場合は、採卵がキャンセルになることがあるため、要注意です。
麻酔をしなければ絶飲食は必要ないようですが、セントマザー産婦人科では採卵日の内診で麻酔を使用するかしないを最終判断するため、基本的に全員が絶飲食です。
採卵後の体調によってはそのまま入院することもありえるため、念のためタオル、洗面用具、替えの下着を用意しておいてくださいと言われました。
ためらう気持ち
・左右に1個ずつという少数(いつもは4個)
・生理11日目という早すぎる時期での採卵(いつもは生理13日目か14日目)
今まで経験したことがない条件だったので、ためらう気持ちがありました。
育っている卵胞が少ないということは、卵巣の状態がよくないということではないだろうか?そう思いました。
でも、もしかしたらこれが自分にとってのベストの条件かもしれないので、あえてチャレンジしてみることにしました。
やってみないとわかりませんからね。
もしもこの採卵の結果が悪ければ、 やはり生理3日目までのE2値を標準値に抑えた時が、私にとっては最適なホルモンバランスということになります。
(2回目の体外受精では生理3日目のE2が22で、5AAの胚盤胞ができました)
採卵はもう少し後になると踏んでいたため、慌てて夫に
「採卵が早くなった、あさってだよ」
と連絡をしました。
スケジュール調整が難しいです。
費用
この日は、4,000円ほどでした。
(エコー、hcg5000単位、膣錠2種類×2日分)
最短(生理11日目)の日程での採卵に不安もよぎりますが、この結果しだいでは、私の卵巣の傾向がわかるかもしれません。
いろんなことをはっきりさせるためにも、挑戦することにしました。
採卵前々日
20:00 最後のスプレキュアを点鼻
いつもは、7:00、15:00、23:00の3回を点鼻することにしていますが、採卵前々日は15:00までの分は通常どおり点鼻します。
(ちなみに、この日は病院で15:00の点鼻をしました)
そして、23:00は打たずに、20:00に最後のスプレキュアを点鼻します。
これがラストのスプレキュアです。
21:00 排卵を促すhcg5000を自己注射
スプレキュアの1時間後にhcg5000を自己注射します。
hcgは冷蔵保存なので、10分くらい前に冷蔵庫から出し、常温に近づけてからなるべくゆっくりゆっくり注入しました。
冷たいまま注射すると、痛みが強くなるそうです。
ちなみに、病院の都合によって、最後のスプレキュア点鼻とhcg注射の時間は前後します。
お風呂上がりに膣座薬(クロマイ、オキナゾール)挿入
入れづらくて、毎回苦労します。
オキナゾールは先がとがっているため、角度によっては痛いです。
クロマイは水分に触れたとたんにシュワシュワと発泡するため、「早く入れなきゃ」と焦ります。
膣座薬は何度経験しても、苦手な薬のひとつです。
採卵前日
採卵前日はやることがあまりありません。
スプレキュアも自己注射も採卵前々日ですべて終了しています。
ご飯を作り置き
我が家は、採卵前日にカレーを作っておくようにしています。
子宮鏡検査と腹腔鏡検査のときも、同様にカレーを作り置きしておいてとても助かりました。
採卵日は疲れきって夕食の準備をしたくないですし、外食する元気もないことが多いので、料理を作り置きしておくのはオススメです。
ご飯もたっぷり炊いておきました。
お風呂上がりに膣座薬2種類
相変わらず入れにくくて、苦手です。
何度やってもこればっかりは慣れません。
23:00から絶飲食
寝ぼけてうっかり飲食しないように、冷蔵庫やリビングの目立つところに
『絶飲食』
の張り紙を貼ります。
朝食を準備すると、うっかり味見しちゃいそうなので、翌日の夫の朝ごはんはパンとペットボトルのコーヒーは、毎回あらかじめ買っておきます。
前もって結婚指輪をはずす
当日にあわてないように、指輪は早めにはずしました。
外ではずすとなくしちゃいそうなので、家ではずしていくことを勧めます。
マニキュアを落とすのもお忘れなく。
ジェルネイルとかだと、自宅で簡単にオフできないこともあるので、早めに落としておいた方がいいです。
いい条件ではなかったため、採卵に進むべきか悩みましたが、せっかくがんばって誘発をして2個が育ってくれているので、かけてみることにしました。
その後、この採卵の結果は、私にとって重要なことを教えてくれることになります。
それは、また今後記していきます。
次回は、3回目の採卵当日の様子と、採卵結果について記します。